大切なお知らせ


案内人

ご来訪者各位

 皆様、いつもお越しくださいまして真にありがとうございます。

 さて…。

 弊サイト案内人にして日記中の「ワン公」「駄犬」、はたまた作中キャラの「腹黒わんこ」としても長年可愛がっていただいたパピですが、去る2018年7月12日、18歳と7ヶ月を迎えたちょうどその日に天国へと旅立ちました。7月3日頃から急に食欲が落ちて一日中眠り続けるようになり、最期も眠ったまま息を引き取りましたので、苦しむことはほとんどなかったかと存じます。
 なおその間は毎日動物病院で脱水症状予防のための輸液と栄養注射をしていただく一方、自宅でもシリンジやスポイトでペースト状フードと水を与えていたものの、すでに体が栄養を吸収できなくなっていたらしく、日に日に体重が落ちてついにはほとんど「骨と皮」状態に…。
 ですが最後の最後まで一口の水、フードを懸命に呑み込もうとしておりましたし、旅立つ前日にはお医者様から「犬でも猫でもここまで頑張れる子は滅多にいない、大抵はこうなる前に病気で力尽きてしまうものです」とも言われましたので、おそらく天から授かった命を余すことなく燃やし尽くした大往生だったのでしょう。

 亡骸を荼毘に付したのは奇しくも弊サイトの開設15周年当日、7月14日でした。ネット上の空想世界ならともかくも、現実世界のワン公にHPやSSなんぞ解るはずもなし…と思い込んでいた管理人ですが、案外飼い犬の方は飼い主の所業をすべて承知していて、作中さながら「こんなヘボサイトがよくぞ15年も続いてきたモンでちねぇ…。でもまぁ、ボクも一応案内人など務めておりまちたち、どーせなら開設記念日にお空に上ることにいたちましょうか…」などとうそぶいていたのかもしれません。
 またお骨上げの際には、あれほど痩せ細っていたにもかかわらず、頭や脚腰といった大きな骨だけでなく指や尻尾、はたまた「のどぼとけ」のような小さな骨までちゃんと形を残していた上にその一つ一つがまさに清浄そのものの乳白色、生前歯石がひどくてほとんど茶色に変色していた歯や牙までもが、無垢な仔犬の頃そのままの白さを取り戻しておりました。管理人には霊能力などカケラもありませんが、初めて遺骨に対面した瞬間、その白さが淡い光を放っているように見えたと同時に「浄化」の二文字が脳裏に浮かび、続いて「あ、パピ上がった!」という確信にも似た思いが全身にこみ上げてまいりました。
 もちろんそんなの、どれもこれもただの偶然、もしくは飼い主の勝手な思い込みだと言われてしまえばそれまでなのですが…。
 寿命と書いて「寿ぐべき命」とも読むのなら、その命を存分に生き抜いた案内人の旅立ちもまた、悲しい「別れ」というよりもむしろ祝福されるべき「現世からの卒業」ではないでしょうか。飼い主の贔屓目、犬バカ全開で申し上げるならその一生は我が犬ながら真に天晴なものでした。おかげで飼い主も必要以上に取り乱したり深刻なペットロスに陥ることなく(それでも未だふとした折にその姿を探して涙ぐんだりしてしまうことはありますが)、それなりに元気かつ平穏に過ごしております。

 あらためまして、これまでパピを可愛がってくださいまして本当にありがとうございました。そして願わくば、今後もその魂が案内人として皆様方をお出迎え申し上げますこと、また物語世界の中の「腹黒わんこ」が持ち前の図太さ、したたかさ、愛くるしさにより一層の磨きをかけて活躍いたしますことを何卒お許しくださいますように。

 他にもつらつら思うことはあるものの、今の管理人にはこれだけ書くのが精一杯でした。いずれもう少し心の整理がつきましたら「追記」という形でUPするつもりですので、よろしければまたお目を通してやってくださいませ。

2018.09.12.
パピの二回目の月命日に

りーみん