あとがき


 最後まで「歌姫」におつき合い下さいまして、どうもありがとうございました。
 この話は管理人にとっても半ば特別な存在なので、こうして全編読み通して下さった方々がいらっしゃるだけで天にも昇る心地でございます。  特別といっても「完成までにこれほど長い間かかった話がほかにない」というだけのことなのですけどね(笑)。
 以下、この話の成立過程をご紹介して「あとがき」にかえさせて頂きます(興味のない方は最下段のリンクよりお戻り下さいませ)。

   作品紹介にもあります通り、この話は「誰のせいでもない雨が」の続編…というか、あの話に出てきた長髪美少年、セイくんがそのまま主役を張っております。
 実は彼、管理人のオリジナルキャラの中でも一番古い人物で…そのキャラクターを初めて思いついたのは確か管理人が十四の頃、そして基本設定が全部出揃ったのは十七の頃だったでしょうか。恐ろしいことにその基本設定は今でもほとんど変わっておりません。つまり、本来なら「純真無垢で初々しい」はずの中学・高校生時代から管理人は既にかなりの鬼畜だったと(激爆)。管理人が年齢制限を行わない理由はここにあります。だってねぇ…十四の頃からこんな話書いてたヤツが、今さらどのツラ下げて「十八禁」とか「十五禁」とか言えますか。それに、精神年齢の発達度合及び個人的嗜好というものは肉体年齢の高低には関係ないというのが管理人の持論ですので。
 …閑話休題。ともあれ、キャラと基本設定は出来上がったものの、それを話としてまとめ上げるのは至難の業でした。だって、どれもこれも書き始めたらとんでもなく長くなっちゃうんだもぉぉぉんっ!!(←高校生当時の管理人の言い訳)
 未完の話の山をひたすら積み上げること三年、二十歳になってようやく「誰のせいでもない雨が」を書き上げ、そのあとに勢いづいて書き上げた原稿用紙百枚ほどの短編、それがこの「歌姫」の原型です。しかし、できあがってみるとどうも物足りない。そのくせどこをどう直せばいいのかわからないし、百枚もの話を丸ごと書き直す根性もなかったのでそのままお蔵入り。こういう場合は自分の気が向くまで待つというのが管理人の流儀なのですが、まさか再びその気になるまで十年近くかかるとは、夢にも思いませんでした。
 二十代の終わりごろ、何がきっかけで書き直しに着手したのかは覚えていません。しかしいざ手をつけてみると補足しなければならないところがあちらにもこちらにも転がってる。あら大変、とばかりに指の向くまま気の向くまま(←この頃からワープロで話を書くようになっていた)、書くだけ書いてみたならば。…原稿用紙百枚の話が、いつのまにか四百枚に増殖してしまいやがりました。さすがの管理人も唖然としたものの、とりあえずこれで気はすんだのだから、ま、いっか、とまたしてもお蔵入り。誰に見せるというあても、ましてどこかに発表するというあてなど微塵もないまま、さらに十年近くの月日が過ぎてしまったのでした。
 二度目の転機は二〇〇二年の十一月でございました。ネットサーフィンをしていてたまたま見つけた「サイボーグ009」の二次創作投稿サイト「N.B.G.」様に寄せられたさまざまなお話を拝見しているうちに、つい自分でも書きたくなって…気がつけばふらふらと自作を投稿してしまったのが全ての始まりだったのです(「N.B.G.」様への投稿作品は「二次創作」のページをご覧下さいませ)。いい年こいたオバサンが書いた話にもかかわらず、読んで下さった方がいらしたことは望外の幸運でした。そのうち個人的にもメールをやり取りしたり、サイトの掲示板で話し合ったりする「お友達」もできまして…何人かの皆様方と互いの作品へのエールほか、いろいろなことをおしゃべりしている最中、ふと「オリジナルは書かないんですか?」という話になり…「常識外れに長い古文書ならありますけど」とお答えした瞬間、管理人の加速装置にスイッチが入ってしまったのでした(笑)。
 「よかったら読ませて下さい」とのお言葉を頂いたのをいいことに再び古文書を書き直し、少しずつお送りしていたのですが、やがて持ち前の「出たとこ勝負」「自己顕示欲の塊」といった性格が見事に暴走し、ついにはこんなサイトまで開き、こんなどーしようもない、加えてまぎれもない「前世紀の遺物」であるシロモノを不特定多数の皆様に公開する仕儀に相成ったというわけでございます。

 授業中、内職しながらふと思いついたあの日から四半世紀近く、初書きからもそろそろ二十年近くが過ぎようとしている今、この話が再び蘇ることができたのはひとえにそんな皆様方のおかげです。中でも二度目の書き直しのきっかけを下さいました文野様、jui様へはどのようなお礼の言葉を申し上げても足りません。あらためまして、厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。



 なお、最後になりましたが、そもそもこの話を書くきっかけになったのは中島みゆきさんの名曲「歌姫」です。もう二十年以上も前の、しかもシングルカットもされていないはず(みゆきさん本人の歌によるものはありませんが、吉田日出子さんによるカバーシングルは出ているらしい)ですが、この曲を収めたアルバム「寒水魚」はCD化されて今でも店頭に並んでおりますし、レンタルショップや図書館等でも借りられると思います。もし、機会がありましたらぜひ一度聴いてみて下さいませ。このヨタ話の数倍、いえ、数十倍感動すること間違いなしです!

                                                      
りーみん




前頁へ   オリジナルトップに戻る   玉櫛笥に戻る