終章 …そして、イワン


 そして、そろそろ冬も終わりを告げようかという頃。ギルモア博士とイワンはまたもや研究の打ち合わせという名目で、コズミ邸を訪れていた。
「もう、鍋も最後かのう」
「うむ…」
「ほれ、ギルモア君。そろそろ煮えてきたぞ」
「ああ…」
 今夜の献立は湯豆腐。土鍋にだし昆布を敷いたほか、加えるものは水と適量の日本酒のみ。程よく煮えたら、たっぷりのおかかとネギ、そして下ろし生姜に醤油をたらした中に引き上げ、熱いうちに食べる。素朴だが、素材の美味さを存分に味わえる通好みの調理法といえよう。
 しかしいくら湯豆腐とはいえ、用意されている具が豆腐だけというのは少々寂しすぎはしないだろうか。たとえ台所に、山盛りの刻み三つ葉と卵、そして冷や飯が鍋のあとの雑炊としての出番を待っているとしてもだ。
 それに、両博士の箸の進み具合も、この前に比べると格段に遅い。どうやら二人とも、あまり体調がよくないようである。
「…それにしても、昨夜の藤蔭君と石原君はよう食ったなあ」
「食っただけじゃない、酒も相当いったぞ。つき合わされる年寄りの身にもなってほしいわい。わしゃ、まだ胃がどこか、おかしいんじゃ」
「わしもじゃよ。…全く、いい年をしてちっとも遠慮というものがわかっとらん」
 この前夜、二人は今回の件に協力してくれた藤蔭、石原の両医師を招いてささやかな慰労の宴を開いたのであった。ちなみに会場は銀座の某高級寿司店。そしてもちろん、勘定は主催者持ちである。財布の中身をずいぶん軽くされた上、胃の調子までおかしくされたのでは愚痴の一つも言いたくなるのは当然かもしれない。
「大体、彼らは『医者の不養生』という言葉を知らんのか。あんなに食ったらいくら若くても腹を壊すだろうに」
「…今日大学で藤蔭君に会ったが、元気でぴんぴんしとったぞ。心なしか、肌の艶もいつもよりよくてな」
「そういや、石原君からもお礼の電話があったな。絶好調だとか言うとった」
 顔を見合わせて、ため息をつく老人二人。が、しばらくするとどちらからともなくおかしそうな笑い声が漏れて。
「…それでも、可愛いのう」
「ああ。それだけわしらに心を許してくれておるんじゃろ。何だか、息子と娘が一人ずつ、できたような気がするよ」
「何言っとるんじゃ。君にはもう、可愛い息子や娘が九人もおるだろうに」
「そっちこそ何を言う。子供は何人いてもいいもんじゃ。それにみんな、君にとっても子供のようなものじゃろうに」
「それじゃわしらは十一人の子持ちか。お互い、ようも頑張ったものじゃわい」
 ひときわ大きくなる笑い声。が、すぐに二人は慌てて口を押さえる。
「あんまり大きな声を出すとイワン君が起きてしまうな」
「そうだった。まだあと一時間くらいは寝かせといてやらんと」
 ギルモア博士の脇に置かれたゆりかごの中では、夕食の前にたっぷりのミルクを飲ませてもらったイワンが気持ちよさそうに眠り込んでいた。昼の時間に入り、十五日間は起き続けているこの赤ん坊も、満腹になったときだけは一、二時間ほどとろとろとまどろむことがある。ギルモア博士とコズミ博士は、その眠りを妨げないよう、声を落とした。
「それにしても、あの藤蔭君という女性は、強いな…」
「有史以前からの巫女の一族…それも、外の子とあっては小さな頃からさぞ苦労したんじゃろう。思えばあの子も、可哀想な子じゃ」
「母親が早うに亡くなったと言っておったな」
「ああ。あの子を産んだことで実家の親に勘当され、たった一人、子供を育てるために無理に無理を重ねたのが原因らしい」
「妻子ある男との子を産もうが、自分たちの娘、そして孫じゃないかい。ずいぶんと酷い親もあったもんじゃ」
「いや、そうじゃない。原因は、父親の家系じゃ。何せほれ、そういう家の男じゃったからな。よりにもよって、どうしてあんな一族の血を引く子を産んだ、と母の父…藤蔭君にとっては祖父じゃが、激怒したらしいよ」
「民俗学で言う『憑物筋』と同じ扱いか…」
「ああ。結局は実父の家に引き取られ、本妻の子同様に育てられたらしいが、そういう事情じゃからの。必ずしも幸せだったとは言えまいよ」
 コズミ博士の言葉に、ギルモア博士は深いため息をついた。イワンが眠っていて、よかったと思う。こんな話は、できればこの小さな赤ん坊には、聞かせたくない。
「それでなくてもやはり気兼ねや気苦労はあっただろうさ。おまけに彼女の能力というのは一族の間でもさほど強い方ではなくてな。それを引け目に思う気持ちもあったじゃろうて」
「ほう…あれでかね?」
「詳しくは知らんが、一族とはいえ能力の出方にはかなりばらつきがあるそうでのう。彼女の腹違いの姉―父親の、本妻の子じゃな―なんぞは物凄かったらしい。一族の次期の長になるはずだったそうじゃよ。そしてまた、この姉さんが彼女をすごく可愛がってくれて、彼女も姉さんにだけはよく懐き、いつもそのあとにくっついていたとさ。今でも、この姉さんの話が出ただけで、藤蔭君はいっぺんに無垢な幼子…幸せそうな天使の笑顔になりよるわい」
 そこで突然、コズミ博士の言葉が途切れた。深くうつむいたまま黙り込んでしまった老友に、ギルモア博士は不安げに声をかける。
「コズミ君…どうしたのかね?」
「あ…いや、申し訳ない。ちょっとな…これから辛い話になるでの…」
 目の前の小さな猪口を取り上げて、コズミ博士は一息に飲み干す。それでようやく、心が落ち着いたようだった。
「実は、その姉さんはわずか十九で亡くなっとるんじゃよ。…それも、自殺じゃ」
 ギルモア博士も息を呑む。
「何でも、恋人に『化け物』呼ばわりされたらしい。能力のことを隠してつき合っていたのに、ひょんなことからそれがばれての。相手はそれっきり、音沙汰なしじゃと」
「何て奴じゃ…! 男の風上にもおけんわい」
「それからしばらくの間、彼女の姉さんは魂が抜けたようになってしまって…無理もない。若い娘さんにとってはさぞ辛いことじゃったろうからな。何日か経って、ようよう正気を取り戻したかと思えば、錯乱して家を飛び出したという。家のものは必死になって探したさ。もちろん、藤蔭君もな。家族とは別に、一人心当たりをあちこち駆け回っているうちに、彼女はとうとう姉さんを見つけた。じゃが、そのときはもう…」
「亡くなっとったの…か?」
 恐る恐る尋ねるギルモア博士に、コズミ博士は暗い面持ちでうなづく。
「家からかなり離れた広い空き地に、カミソリで手首を切って倒れていたそうじゃ。真冬の、激しい雪の降る夜じゃったと。闇の中にもはっきりとわかる雪の白と血の赤…当時十一歳だった彼女が、たった一人、どんな気持ちでそんな姉さんの姿を見つめていたかと思うと…」
 コズミ博士が目頭を押さえた。ギルモア博士も、うなだれて唇を噛み、鼻をすする。
「あとでわかったことじゃが、相手の男もその数日前に死んでいたとよ」
「そんな奴のことはどうでもいいわい。…天罰じゃ」
「そうじゃの」
 それきり、二人の老人は黙り込んでしまった。ただ、時折手酌でそれぞれの猪口に酒を注ぐ音、器の触れ合う音が小さく響くばかりである。藤蔭医師の過去は、彼らの言葉を失わせるには充分であった。

 しかし、老博士たちは知らない。
 吹雪の夜。この世の誰よりも愛していた姉の亡骸を前に呆然と立ちすくむ少女の瞳が、闇の中に現れた幽かな白い影をはっきりと捉えたことを。生者、死者に関わらずあらゆる精神の「気」を読み取り、操る能力を持って生まれたがために、姉の最後の言葉を―彼女だけが、聞いてしまったことを。
(私が殺したのよ)
 激しい風の唸りを潜り抜けて、少女の耳に確かに届いた姉の声。
(あの人を…私が…殺してしまった…)
 去って行った恋人がどうしても忘れられず、恋しくて、会いたくて…いつしかそれが憎しみに変わっても、それでもなお、愛しくて。
 女ならば。いや、人間ならば誰でも持っている「未練」という想い。
 しかし、姉の持つ強大な能力は、そんな当たり前のことを当たり前のままで終らせてはくれなかった。
 気がつけば恋焦がれた魂だけが愛しい人の許にさ迷い出で、愛しさを、慕わしさを、そして恨みの全てを容赦なく相手に叩きつけていた。
 一族最強といわれた姉の「念」。我を忘れた激しさでその全てを一度にぶつけられて、生きのびられる人間はいない。
(だからこうするしかなかった…女としても、一族の長としても…私はもう、生きてなんかいられない…)
 あえかな白い影が吹雪にかき消された後、一人残された少女の目には涙さえ沸かなかった。自制を失えば簡単に凶器へと変貌する「能力」を持った哀しみ、自分自身への恐怖と絶望…姉を死に追いやったそれこそは、そのまま少女がこれから背負っていかねばならない「業苦」であった。
 無数の雪の粒をはらんで吹き荒ぶ風の音だけが、まるで自分たち姉妹の慟哭の声のように、いつまでも鳴り止まなかったことを知るものは、今に至るまでその少女、ただ一人なのである。

 しかしそのおかげで、老博士たちの食卓には少しずつ会話が戻ってきていた。
「…そういえば、藤蔭君自身は結婚する気がないんじゃろうか。あんな美人がいつまでも独身というのは、男としては少々勿体ない気がするんじゃがの」
 ギルモア博士が独り言のように言い、コズミ博士は考え深げに腕を組む。
「うーむ…。どうなんじゃろうなぁ。何しろ、頭の出来といい、度胸といい、そんじょそこらの男じゃ束になってもかなわん女性じゃからな。それに彼女自身、やや男性不信の気があるようじゃ。まあ、母方の祖父といい、姉の恋人といい、幼い頃に出会った男がロクでもない奴ばかりだったからのう。父親だって、実母が亡くなるまでは何の援助もせんかったそうじゃから…尊敬しろというのはちょいと、な」
「ふうむ…そりゃ、生半可な覚悟でどうこうできる相手でなないな…」
 同じく腕組みをして唸ってしまったギルモア博士に、コズミ博士が悪戯っぽい表情になって囁く。
「ところがじゃ。その彼女に思いを寄せる、見上げた男が一人、おるんじゃよ」
「何?」
「見てて気づかんかったかね? ほれ、いし…」
(…石ガドウシタノ?)
 突然のテレパシーに、両博士は飛び上がった。慌てて振り向けば、ゆりかごの中でぱっちりと目を開け、不思議そうにこちらを見つめているイワン。
「お…おおイワン。もう、目が覚めたのかね」
「腹は減っておらんか? 寒いことはないか?」
(サッキみるくヲモラッタカラオ腹ハ一杯ダシ、ベツニ寒クモナイケド…)
 どこか疑わしそうなイワンの視線に、二人は冷や汗を流した。よほどのことがない限り、イワンは無断で他人の心を読んだりしないが、そこは子供のこと、いつどんな悪戯心を起こすかわからない。内心の動揺を悟られないよう死に物狂いになりながら、ギルモア博士とコズミ博士は何とか話題を変えようと試みる。
「いや、それにしても今回はイワンのおかげで助かったなあ」
「そうじゃそうじゃ。イワン君の助けがなかったら、この作戦は失敗しとったかもしれん」
(ボクハ別ニ、今回ハ大シタコトハシテナイケド…?)
「そんなことはない。イワンは充分頑張ってくれたさ」
「じゃが、結局君だけが骨折り損のくたびれもうけということになってしまったのう…みんなのように、カウンセリングも受けられんかったんじゃろ?」
(ヤメテヨ、ソンナコトイウノ)
 イワンはやれやれ、と言わんばかりに苦笑する。
(ボクト藤蔭先生ノ能力ハアンマリソノ性質ガ違イスギルカラネ。コノ前ノコト、見テタデショ、二人トモ…デモ、ドウシテアアナッチャウカニハ大イニ研究ノ余地ガアルネ。今度共同研究シヨウッテ、藤蔭先生ト約束シタンダ)
 どうやらイワンにとっては、新しい研究テーマを見つけたことの方が嬉しいらしい。だが、そこでふとその小さな顔に寂しそうな表情が浮かんだ。
(ソレニ、ボクニハかうんせりんぐナンテイラナイヨ。…自分ノ心ノ面倒クライ、自分デミナクチャ。…タダデサエボクハ、イロンナ人タチニ世話バカリカケテイルンダカラ)
 そう言われては、両博士にもかける言葉がない。しばしの沈黙。
「おお! そうじゃ! イワン君へのご褒美はちゃんとあるぞ!」
 突然、コズミ博士が嬉しそうに叫んだ。
「藤蔭君がな、おくるみを編んでくれたんじゃよ。ほれ、イワン君は昼の時間に入ると夜中もずっと一人で起きていなきゃならんじゃろう。風邪をひいたら大変だと言うてな。今日会ったときに預かったんじゃ。…持ってくるから、ちょっと待っていなさい」
 パタパタと足音を立てて、コズミ博士が自分の書斎へと走っていく。ギルモア博士もほっとしたように笑いながら、優しくイワンの頭をなでた。
「よかったのう、イワン。これで、寒い思いをせんですむな」
 だが、イワンはどこかさめた表情で黙っているだけだった。
 夜中の防寒対策など、フランソワーズを始めとする仲間たちがいやというほど気を配ってくれている。常に誰かしらが調整してくれる高性能のエアコン、何かにつけてみんなが買ってきてくれる暖かそうなベビー服、毛布、靴下…おくるみなんか、クローゼットの中に何枚眠っているかわからない。
(デモ、ボクガホシイノハ、ソンナンジャナインダ)
 みんなの気持ちが嬉しいのはいうまでもない。心のこもった品々を、大切に思わないわけがない。だが、どんなにたくさんの愛情が詰まっていても、結局それはただの物質。仲間たち自身の優しい手、温かい胸の代わりにはなりようがない。
(セメテ誰カガ、一晩中抱ッコシテイテクレタラ―)
話なんかしてくれなくてもいい。夜が更けたら、居眠りしたって構わない。ただ、一度だけ子守唄を歌ってくれて、ずっと自分を膝の上に抱いていてくれさえしたら―。
 だがそれが極めつけの我儘に違いないことは自分でもわかっているから、口に出さないだけなのだ。
(サスガノ藤蔭先生モ児童心理学ハ不得意ナノカナ…。デモ、仕方ナイカ…何シロ僕タチハ互イノテレパシーヤ『気』ヲ読ミ取ロウトスルダケデ命ガケナンダカラ)
 ギルモア博士に気づかれないよう、イワンがそっとため息をついたとき、コズミ博士がまた、慌しい足音とともに戻ってきた。
「ほれ、これじゃ。冬用と夏用、ちゃんと二枚あるそうじゃぞ」
 可愛らしい模様のラッピングを、コズミ博士がうきうきとほどいていく。現れたおくるみは、一枚が白、一枚がやわらかな空色だった。
「ほう、これは…! 上手に作るもんじゃのう。そのへんの店で売っているものよりよっぽど上等じゃわい」
 白は冬用らしくふかふかの暖かそうな毛糸で、空色は夏用だろうか、木綿か麻のようなさらりとした糸で編まれてあった。どちらもきれいな模様編みだが、白の方は隙間なくびっしりと、空色の方は透かし編みを入れてあったりしてそれぞれにちゃんと心配りがなされている。
「じゃが、こっちの空色の方はとても毛糸とは思えんな。まるで、普通の木綿糸かタコ糸を太くしたようにしか見えんぞ」
「最近は夏物を編むのにそういう糸もいろいろ売ってるそうじゃよ。余計なことを言うとらんで、ギルモア君、ちょっとイワン君を包んでやっちゃどうだね」
「そうじゃったな」
 絶対に、喜んでいるのは博士たちの方だ。イワンは半ば呆れ顔で、年甲斐もなくはしゃぎまくる二人の様子を眺めていたが、ギルモア博士が白い方でふんわりとその体を包んでやった途端、小さな叫び声を上げた。
「イワン…?」
 ぎょっとしたギルモア博士に、テレパシーが飛ぶ。
(博士…! チョットダケ…チョットダケ、ソッチノ空色ノホウモカケテミテ…!)
「お…おう。どうしたイワン。あんまり嬉しくて、両方試してみたくなったか?」
 言いながら、ギルモア博士はイワンの言う通りにしてくれた。白と空色、二枚のおくるみに包まれて、イワンのつぶらな瞳がゆっくりと、驚愕に見開かれる。
(コ…コレハ…コノ、オクルミハ…)

 それに触れた途端、不思議な波動がイワンを包んだ。肌に伝わる毛糸の暖かさだけではなく、凍えた心までもゆっくりと溶かしてくれるような安らぎ。そして幸福感。
(アア、ソウダ…ミンナニ抱ッコサレテイルトキモ、ボクハコンナ気持チニナル…)
 ほっそりと華奢な、柔らかい手で。ごつごつと硬い、岩のような手で。大きくて肉の厚い、働く者の手で。骨ばって大きな、不器用な手で…仲間たちそれぞれが自分を抱いてくれるとき、必ず感じる深い愛情。泣きたくなるような慈しみ。心の底からくつろげる安心感。それらの全てがこの、ただの物質にしか過ぎないおくるみから伝わってくる。
(コレガ…ボクヘノゴ褒美…?)
 いかに自分を大切にしてくれる仲間たちとはいえ、衣服や道具に自分たちと同じ「心」を持たせることはできなかった。
 でも、あの女(ひと)になら。
(デキルカモシレナイ…)
 かすかに、優しい子守唄さえ聞こえるような気がして、イワンはじっと、おくるみの中で耳を澄ます。
「イワン…?」
(待ッテ、ぎるもあ博士。…こずみ博士モ。…オ願イ。ホンノ少シダケ、ボクヲソウットシテオイテ…)
 子守唄が聞こえる。



  この子が寒いと泣かないように  この子が怖いと泣かないように
  この子が痛いと泣かないように  この子が辛いと泣かないように

  ずうっと そばにいるからね  私が そばにいるからね
  だから 泣かずにねんねしな  よい子で ゆっくりねんねしな…



 それは、みんなの声…みんなの心…そして、あの人の声。

 いつしかうっとりとその歌声に聞き入っていたイワンの目から、一筋の涙がほろりとこぼれた。

〈了〉
 


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