2004.08.29.(日)      ドツボにハマった管理人、そして「40周年記念CD解説」超銀編

 管理人、先日プリンタ&スキャナを買い換えました。同じ機械で両方の機能を持つ、いわゆる「複合機」というヤツです。
 いえね、古い方も一応その複合機だったんスけど…。スキャンする際、プリンタの給紙装置を通さなくてはならないので、バラ紙でなくちゃ読み込みができない(スケッチブックに描いてある絵とか雑誌の記事を読み込むには、本体から切り取らなきゃならんのよ)。おまけに何せ6年前の機種だしさ、スキャナの解像度がイマイチ。…でもまだどこも壊れてないしな〜、とぐじぐじだらだら使い続けていたところ、先にも何度か登場した叔母が「中古でも何でもいいからプリンタとスキャナほしい! 解像度なんて通常の文書がちゃんと読み込めりゃ充分よっ!」と言ってくれたのをこれ幸いとばかりに押しつけ、いえいえ、謹んで献上したのでございます。

 さ〜て、これで古い方の処分もできたし、さあ、新機種導入じゃぁっ!!! …と叫んではみたものの、プリンタとスキャナの複合機なんざさぞ高かろうのう(@遠い目)。そこで清水の舞台から飛び降り自殺する覚悟を決めた管理人、我が家の経済感覚上かなりの大金を手に、いざ秋葉○へと行ったらば。
 何と、予算のおよそ半額程度のお手軽機種を見つけちゃったんだよこれがっ! …ああ、6年たつとこんな高性能機種がこんなに安く買えるようになるのねぇ。技術躍進、価格破壊万歳っ!! 
 …てなわけで、あまった予算でペンタブまで買ってしまいました。だってこれ、「あの」フォトショエレメンツがバンドルでついてるくせに、ソフト単体よりかなりかったんだも〜ん。そればかりかコードレスマウスまでついててお徳用。…ペンタブ買うとマウスがついてくるなんて初めて知ったわ(<世間の動向に疎い年寄り)。おまけにお店のサービスでさらに5%引きになったし、言うことなしじゃて、ふぉっふぉっふぉっ。

 だがこれこそが、考えてみりゃ管理人の運の尽きだったのであった…。

 す、すみませ〜んっ!!! この一週間サイトを完全に放ったらかしていたのは、全て管理人がこれらお絵描きソフトにハマった所為です。そればかりかメールやキリリクまでも放ったらかし(J様、F様、申し訳ございませんっ<思いっきり私信)、ありとあらゆる空き時間を費やしていじくりまわしてたんだよぉ、フォトショップ…。
 だけどその結果については訊かないで下さい…。ああ、さすが業界圧倒的シェアを誇るソフトだけのことはあって奥が深ぇわ、コイツ(…っつーか、いまだ手も足もでねーよ<涙)。

 ちなみにスキャナの方はかなりグレードアップ致しました。なので近いうちに「真澄鏡」所収のイラスト全部、新スキャナで読み取ったものに差し替えるつもりでおります。お楽しみに〜♪(てなこと言う前に何か新しいの描け>自分)



 …そして、例の「40周年記念CD」解説最終回、超銀編でございますが。
 再度、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ(土下座)! 正直申し上げますと管理人、「超銀」のBGMなんざほとんど覚えてないんです〜(号泣)。
 だってオバサン、いくら年寄りとは言え「超銀」公開時にはまだやっと高校生、乏しい小遣いの中から映画代ひねり出すのが精一杯、サントラ盤レコードなんざとてもとても…。
 なので今回、新たな気持ちで聴いてみたんだけんどもさ…。

 おお! エントリーしている4曲中3曲の作曲は森田公一さんですか…!

 ああ、蘇る青春前期(<しつこいが、ガキの頃とも言う)。今でも耳の奥にこだましているわ、あのヒット曲がっ。
「そつぎょ〜ぉま〜での〜♪ はんとぉ〜しでぇ〜 こたえ〜をだ〜すとぉ〜 いうけ〜れどぉ〜」っ!!!
 そうです。言わずと知れた「青春時代」! もう、森田さんといえばこれ!(<ちなみに作詞は阿久悠さんです)
 先にも述べましたが、こんないわゆる「大人の」歌を作る方がアニメ映画の主題歌、挿入歌を担当なさるなんざ、当時としてはとてつもなく画期的なことでございました。
 なのに「新ゼロ」平尾昌晃さんに続いて森田公一さんとは…っ!

 しかも「十億光年の愛」を歌っているのは町田義人さん! こちらは確か、もともとロック畑の方じゃなかったでしょうか(<裏づけ資料一切なし、かなり自信がナイ)。アニメでは他に松本零士先生の「クィーン・エメラルダス」の主題歌も歌っていらしたと記憶しております。
 ああもう本当に、「…なかなか、やるな」(<原作ミュートス・サイボーグ編、アポロン様)、009!!
 よくぞここまで当時の青少年少女(現代のオジサン・オバサンだ<汗)の心に響く実力者を取り揃えてくださったこと!

 ですがその中にたった1曲、日本人の心に響く切ない旋律に「タダモノではない」と思わせつつ、どーも他とは曲調の違う…演歌調の歌が交じってるな〜、と思ってパンフを見てみたら。
 挿入歌「この星の上で」の作曲は浜圭介さんだったのでした。
 浜さんといえば八代亜紀さんの「舟歌」「雨の慕情」を作曲したあの方でございます! 確か「舟歌」が出たのは1979(昭和54)年だったはずだから、当時すでに歌謡界の一流作曲家だったはず。しかもコレ、作詞は山上路夫さんじゃありませんか! 山上さんもまた、ガロ「学生街の喫茶店」などで知られる有名作詞家でございますっ(しかしGODIEGO「ガンダーラ」「ホーリー&ブライト」に関わってたとは知らんかったな〜。彼らの歌の作詞は全部奈良橋陽子さんだと思ってた…)。
 こんな方々が、畏れ多くもアニメ映画の挿入歌をぉぉぉ〜っ(慟哭<うざい)!!!
 
 現代のアニメファンの方々から見れば「何故そんなことでそこまで感動する?」てなものでしょう。事実この平成の御世においてはアニメソングをトップアーティストが担当するのなんざ当たり前ですものね(「平ゼロ」の音楽担当も「世界のコムロ」だったしなー…)。でも、当時のアニメファンの心情はまさにこんなもんだったんです。どうぞお察し下さいませ。

 しかしながら、このような感動と驚愕と畏怖を別にしても、「この星の上で」を聴くたびにオバサン、総絞りの振袖金糸銀糸の帯をしめ、コブシぶんぶんぶん回して熱唱するフランちゃん」の妄想が、心の中にむくむくむくむく…(だからもうアンタ、逝っていいからっ!!!<飼い主のモーロクもここまできたかと涙ぐんで絶叫する案内人)



2004.08.19.(木)      めぐりあひて言うとることさへわかぬまに 雲がくれにし夜半の月かな

 酷暑の時期とて世間様の片隅、日のあたらない場所でひっそりこっそりだらけているはずだった管理人なのに、何故か突然お客様をお迎えすることになってしまいました。
 いえあの、「落とし穴」のあとがきでちらりと書いたフランス在住の従妹、あいつが里帰りしてきましてねぇ…。「だったら一日くらいウチにおいでよ」と言ったのは確かにこちら。それは認める。だが…だがしかしっ!!

 なして日本語喋れないフランス人とスペイン人の友達合計四人連れてくるんだ、従妹よ…!!

 いえ、皆さん人柄はとってもいい人ばかりなんですよー。できることなら泊まっていってほしかったくらい。…だけど、それでもなぁっ!

 アタシの大学時代の第二外国語がドイツ語だったってこと知っててやってんのかコラ!

 …そりゃ、かといってドイツ人四人連れてこられても似たようなもんだけどさー。でもねっ!! あたしゃドイツ語だったらまだ、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」の区別がつくんだよっ! それに「まいね・なーめ・いすと・りーみん(私の名前はりーみんです)」だけなら今でも喋れるんだよ、ドイツ語ならっ…書けないけど(<とんでもなくレベルの低い自慢)。
 なのに電話でそう言ったらあっさり「あ、大丈夫だよ。うち二人は英語わかるから」などと言いたれやがってあの女〜っ!! てめぇ、アタシが最後に英語使ったのいつだと思ってんだいっ! 十ン年前の大学時代のアメリカ旅行だぞっ!

 …だけど戦々恐々としてお迎えしたみんなはやっぱりすごくいい人たちで。英語も…お互いネイティブじゃないから単語の羅列の会話になっちゃったけど、かえってその方がよくわかったりして。「あ、これなら何とかなるかしら♪」とほっとした管理人、「そうかぁ…フランちゃんの国の人たちってこんな感じなんだぁ…」と、ゼロナイファンとしては至極まっとうな感慨にしみじみと浸ってたというのに…それなのにぃぃぃ〜っ!!

 てめぇ外国で友達に何教えやがったんだぁぁぁっ!!!>従妹

 あのねぇぇぇぇ〜っ! やってきた人みんな、日本文化に対する興味がハンパじゃないの〜(号泣)。歌舞伎とかとかすげー熱心に、あれこれ質問してくるの〜(慟哭)。
 そりゃね…アタシだって英語で自己紹介くらいはできますよ。「ないすとぅーみーちゅー!」「まいねーむいずりーみん!」って言やいいんだろっ! ついでにウチの案内人くらいなら紹介できますよ。「いっといずまいどっぐ」「いっつあぼーい」「ひずねーむいずパピ」で通じるんだろっ、オイ!

 でもね…でもねでもねでもねっ!!
 いくら何でも「紫式部日記」をフランス人に英語で解説するなんてできるわけねーじゃんかよちくしょぉぉぉ〜っ(絶叫)!!!



 すみません。もし皆様のうちのどなたかが将来フランちゃんの故郷をお訪ねになったとき、「紫式部日記」についてとんでもねぇ誤解をしているフランス人に会ったとしたら、その原因は間違いなくこのオバサンです。
 でもオバサンも決して悪気があったわけじゃありません。バカはバカなりに精一杯頑張った結果ですのでどうかお許し下さいませ。ごめんなさぁ〜いっっっ(土下座)!!

 …なのにみんな、すごく喜んでくれてどうもありがとうね。今度会うときにはもう少し英語の勉強しておくから、また今夜みたいに仲良くしてね…。



 追記その1
 そしてとにかくみんなが帰ったあとの片付けを終えたのが午後11時45分。当然身体はへろへろ、思考能力ほとんどなし。
 こんな状態で図々しくも某所様チャットに乱入してしまった管理人を温かく迎えて下さった参加者の皆様、本当にどうもありがとうございました(平伏っ)!!!
 いつもにもましてぶっ壊れていた状態ゆえ、失言等も多々あったかと存じますが、これにお懲りなく今後もどうぞよろしくお願い致しますぅ〜。

 追記その2
 すみません。「40周年記念CD解説」、今回もお休みさせて下さい。残るはいよいよあの「超銀」のみ、近いうちに必ず…必ずやりますから〜(土下座…とともにそのままぶっ倒れて爆睡)。



2004.08.18.(水)      果てしなき戦いと「40周年記念CD解説」新ゼロ編2

 久しぶりの涼しさに一息ついたのもつかの間、またまた東京に猛暑が戻ってきやがりました。本日の最高気温36℃、おまけに台風15号の影響だか何だか知らんが朝から強風。ま、暑くても風が吹いてりゃ涼しくていーわな…などと思ってたら。

 その強風で我が家の門脇の植木倒壊。思いっきり通行の邪魔になっちまったのに気づいた夕方5時、補修作業開始。傾いた木の脇に直径3〜4センチの竹の棒2本ぶち込んで支柱にしようとしたんだが、とんでもなく元気に成長してくれよったおかげでこいつ、ちっとやそっとじゃ起き上がりゃしねぇ。
 なんでもこの木、ランタナ(別名:七変化)っていうらしく、小さな花が半球状に集まって咲く姿が可愛らしい上、開花中に花の色が白、赤、ピンク、黄色、オレンジなどに変わっていくという芸達者。おまけに丈夫で、樹高は0.3〜1.0メートル(<諸説あり)とお手頃、花は初夏から晩秋までずっと楽しめるなど、いいことずくめの植物のようにいわれているのですが…。

 あのー、ウチのに限っていえば、すでに樹高2メートル近くになってんですけど…。それも、あちこち無節操に枝張ってくれちゃったおかげでかさばりまくりっ、もう人間一人や二人じゃどーしよーもない状態になってんですけど…。

 だけどこいつを何とかしない限り、ただでさえ狭いウチの前の道路が余計通りにくくなってしまうことには間違いない。なのでとにかくできるだけ枝を切り落としてコンパクトにまとめ、ぶち込んどいた竹の支柱に厳重に縛りつけようと頑張りました。なのにこいつ、枝といい茎といい一面に細かいトゲでびっしり覆われてやんの。ついでにどうやらヤブ蚊の集会所になってもいたらしい。
 作業開始前、虫除けスプレーを手足に目一杯ぶっかけ、長袖Gジャン長ズボンで完全武装してった管理人ですが、さすがにあの蚊の襲撃はきつかった…。

 苦闘1時間、それでもとにかく補修作業は無事終了致しましたさ。だけどねぇ…。

 切り落とした枝をゴミ袋に詰めたら45リットル袋二つと30リットル袋一つが満杯になりました。
 トゲと格闘した挙句、新品の軍手二つがオシャカになりました。
 ヤブ蚊の襲撃、重装備のおかげで手足は無事でしたが装備不可能だった首から顔、鏡一枚(合わせ鏡不使用)で確認できただけでも9ヶ所食われました。耳の後ろも、唇もやられました。蚊に唇食われたのなんて、中学校のときの林間学校以来です。
 全ての作業を終らせたのち、「さっき虫除けスプレー塗ったんだからもういいよねー」とそのままワン公の散歩に出たら、完全武装していたはずの腕と脚各2ヶ所、さらに食われました。どうやら汗で薬剤が流れてしまったらしいです(こんちくしょーっ!!<魂の叫び)。

 あんまりかゆいので滅茶苦茶塗りたくった液体○ヒSのおかげで、今も顔面全体がじんわりまったり、しびれてます
 もちろん唇にも塗ってるので、飲んでる酒も液○ムヒSの味しかしません

 世間様一般では「緑に親しみ、花を慈しむ」優雅なご趣味といわれてるかもしれませんが、管理人宅にとってのガーデニングとはそのものずばり、植物と昆虫との果てしなき戦い以外の何ものでもございませんです…。



 できることならこのまま酒かっ喰らって寝ちまいたいんですけど、前回でもお休みしてしまいましたこととて気合入れて行くぞっ、「新ゼロ」挿入歌解説編っ!!!

 さきにお話ししたOP・ED二曲の他、例のCDにエントリーしているのは8曲。どれもこれも管理人のノスタルジーをこれでもかというくらい呼び起こしてくれる名曲揃いだったりするのですが…。

 「愛の星・フランソワーズ」「やさしさは勇気 強さは愛」「闘いは終った」のような切ないラブソング、しんみりとしたバラードもあったりするものの、全体的にはアップテンポで聴く者の気分を高揚させてくれるようなタイプが多いかなー、ってのが全体の第一印象。
 しかも、全曲に共通して立ちのぼる雰囲気、どこか懐かしいような旋律の正体をただひたすらに突きつめてみれば。
 これぞまさしく、’70〜’80年代歌謡曲のメロディライン! それに気づいて作曲者の名前を確かめた管理人、大いに納得!!!

 何と、8曲中7曲までが「あの」平尾昌晃さんの作曲じゃないですかー!

 平尾さんといえばかつて、管理人よりももう一時代…いや、二時代ほど前に日本中を熱狂させたロカビリーブームの立役者! その後歌手としてばかりでなく作曲家としても大活躍され、「009」以外のアニメソングも手がけていらっしゃいます(「銀河鉄道999」とか。きゃ〜♪)。他にも「必殺シリーズ」の音楽も担当されてたはずだし、何よりもあの名曲「カナダからの手紙」なんて聴いたら、オバサン泣いちゃうぞ! 泣いちゃうぞ! いいのかっ!!!(落ち着け>自分)
 そう思ってもう一度ゆっくり聴いてみれば、「われら戦士―戦いのテーマ」(<いやオバサン、これ結構好きなんだよぉぉぉっ)のメロディなんか、あの「必殺」のBGMに通じる雰囲気がそこはかとなく漂っていたりして。お…おお〜っ。うおおおおおお〜っ(慟哭っ!)(だから落ち着かんかいっ>自分)!!

 …失礼しました。ですがまさにこの「新ゼロ」挿入歌は、どれをとっても当時の歌謡曲の古きよき味わいを満載した名曲揃いなんですよぉぉぉ〜。
 ちなみにこれらのうち「母は大地」の作曲だけは「誰がために」を歌ってらした成田賢さんですが、こちらも平尾さんの作品同様、あの時代の燃えたぎるエネルギーを存分に感じさせてくれますです(<しみじみと遠い目)。

 ところで最後に一言だけ。平尾さん作曲の「ジェットストリーム・ララバイ」、これは原作「北極の幽霊編」でジェットくんがギター片手に歌っていたあの歌で、ある意味管理人にとっても一番味わい深い曲なのですが…。

 このサビの部分、「いまは空 星の海の旅人(ストレンジャー)」という箇所、「星の海の千社札〜」と聞こえてしまうのは果たして管理人だけなのでしょうか…(当たり前でしょ! 一体、どういう耳してるんでちかっ!! いよいよ年の所為で聴力までおかしくなってきたのかなぁ、このヒト…。あーやだやだ<この酷暑にも何のその、元気一杯毒舌鋭い案内人)



2004.08.15.(日)      そしてまた今日もシャケを食う

 皆様、お久しぶりでございます。気がつけば、日記もえれーこと放ったらかしで失礼してました〜(土下座)。
 実は管理人、連日の酷暑に身も心も立派なナメクジと化して世間様の片隅、日の当たらぬ裏街道でただひたすらにだらだらしたりしてましてねぇ…(<サイトの更新さえ、8月に入ってからは頂き物だけに頼ってたサイテー女)。
 しかしながら今日の東京地方は久方ぶりのまとまった雨! この調子なら連続40日間真夏日なんぞという気が遠くなるほどありがたくない記録も中断してくれそうだし、はーやれやれと数十日ぶりかで人間の思考能力を取り戻してみたら。

 …ああ、今年もやってきたのね、8月15日。

 去年のこの日はオバサンも随分と威勢のいい暴言を吐き散らしていたけれど、今年はちょっぴりアンニュイな気分。
 だってさぁ…。

 きな臭いきな臭いと喚いてはいても、あのときはまだ自衛隊の海外派遣などされてはいなかった。それより何よりあの戦争自体が、ここまでこじれてはいなかったように思う。なのにさぁ、あれから一年、一体世界はどーなっちゃったわけ…?

 今さらながらだけど、管理人はどこに出しても恥ずかしい立派な「負け犬」、それに加えてせっかく取った教員免許も家のどっかで虚しくホコリかぶってるだけ…って、まさに「存在してるだけで環境破壊」っちゅー情けないイキモノだから、多分こんなことは絶対にありえないたぁ思ってるんだけんどもさ。

 もしも今、子供たちに「どうして人間は戦争をするの?」って訊かれたら、一応大人であるアタシはどう答えればいいんだろう?

 正しい答えはわからない。…だけど多分、オバサンがそんな質問をされたなら、考え考え、つっかえつっかえ…多分、こう答えるしかない。
 「それは、『全ての人々が納得できる正義なんてものがこの世にないから。…なのに世界中の人々の多くが、それに気づいていないから』」と―。

 こんなの、サイト開設以来(いや、それ以前からか…@遠い目)あちらこちらで「正義の味方、ジョーくん一筋35年!」などと絶叫してるヤツのほざく台詞じゃないということはわかってる。重々承知してますけどもさ、でも…それでもね。

 世界中に戦争を起こさせ、武器を売って大もうけしようと企む悪の秘密結社、ブラックゴースト。その手にかかって改造され、人間として耐え難い扱いを受けていた00ナンバーさんたちが脱走したのは至極当たり前の話。その後も世界各地に忍び寄る悪魔の野望を叩き潰さんがため、日々戦い続ける彼らの活躍こそ、どこから見ても非の打ちどころのない「正義の味方」のあるべき姿なのだが。
 BGの陰謀一つ一つを殲滅するのはいい。だけど、大抵の場合彼らの前に立ちふさがるのはあくまでもBGの末端構成員、自分たちと同じく世界のどこからか拉致されて改造されたサイボーグ兵士たちだったりして。でもって、彼ら彼女らを束ねる司令官だって幹部の中でもかなりの下っ端、一般企業で言えばしがない中間管理職にしか過ぎないような気がする。 
 背後にいる真実の悪、BG中枢部を滅ぼすまでに、彼らは一体どれだけの兵士―ある意味ではまぎれもないBGの犠牲者であるはずの―を倒し、殺していかなくてはならないんだろう…。
 一つ見方を変えれば、「009」とはそういう物語なのである。

 00ナンバーさん、特にジョーくんの中にわだかまるこのあたりの葛藤に関しては先の一周年記念SS「真夏の宵の夢」などで書かせて頂きましたのでどうぞそちらをご覧下さい(<さりげなく宣伝)…じゃ、なくてなぁっ!

 あのさぁ、現実に比べりゃ遥かに善悪の区別がはっきりしてる「009」の世界においてさえ、みんな悩んでんだよっ! オバサンの二次創作の話じゃねーぞ。この夏発売された○田文庫版「サイボーグ009別巻」所収の「たのしい幼稚園掲載版」でのジョーくん自身が、最後に「せんそうはかってもまけてもいやだ」とおっしゃってるんじゃいっ!!

 なのに、物語世界よりさらに複雑で、そう簡単に善悪を決め付けることのできないこの憂き世、どうして自分の国だけが正しいと言えるのか。どうして自分の国と違う文化、違う意見、違う社会体制を持っているというだけで他国をいとも簡単に攻撃し、数知れぬ無辜の市民までも巻き添えにして平気でいられるのか。
 いやそりゃね。どうひいき目に見ても社会構造自体がおかしい、指導者の頭のネジが一本か二本吹っ飛んでるんじゃないかって国が多々あるのは管理人も認めますけどさ…そんな国の人々を救う手段って、本当に「力ずくでその国をぶっ潰す」以外にはないのかしら?
 …もう一度、よく考えてみようよ。あなたにとっての真理ってやつが、果たしてこの地球全部に通用するものなのかどうかを。
 そしてもう少し、謙虚になってみようよ。「あなたの常識は世界の非常識」って言葉、案外、真実かも…知れないよ?

 てなことをつらつら考えていた先月20日。経団連「武器輸出三原則」と「宇宙の平和利用原則」の見直しを求めて「今後の防衛力整備のあり方」とかいう提言をまとめたってニュースが新聞に載ってた。どーせその手のモンは与党やら政府やらに提出されるんだろうから、もしかしたら今頃、国民がオリンピックに気を取られてる隙を狙って、国や財界のお偉いさんたちが「武器を輸出できるようにしてもっと儲けようじゃないか、ふっふっふっ」なんて悪巧み、してるかもしれねぇなぁ。
 ま、BGと似たような奴らが意外と身近にいたってことがよくわかったってのは収穫だったけどさー、この分じゃ近い将来「戦闘用サイボーグ」の開発なんぞをマジで考えるヤツが出てくんじゃねぇかぁ?

 そこまでして金儲けてどーする、日本財界人っ!! 他にもっとやることがあるたぁ思わねーのかぁぁぁっ!!

   所詮、「この世の誰もが信じることのできる真理など、この世には存在しない」(<どっかで聞いたな、コレ<笑)というのなら。自分たちとは違った価値観、違った文化や歴史をもっとおおらかに受け入れることができるよう、国を挙げて努力すること。そして、自国以外の他の国々にもそう考えてもらえるよう、誠心誠意働きかけること。
 今、世界に必要なのは軍事力でも権謀術策でもない、こんなごく当たり前のことであるような気がする。



 うちで今使ってるお皿(主としてシャケの切り身とかアジの干物とかサンマの開きその他の焼魚用)には、かの武者小路実篤先生の名言「君は君 我は我也 されど仲良き」という一句が焼きつけてある。物心ついてからほぼ毎日このお皿のお世話になっている管理人だが、最近それに盛りつけるお魚の味が、妙に…しょっぱい。




 ※ 「40周年記念CD解説」、今回はお休みさせて頂きました。次回の日記では「新ゼロ」第二弾、挿入歌編をお届けするつもりですのでよろしくお願いしますです〜♪



2004.07.23.(金)      40周年記念CD解説「新ゼロ編1」…そして、「悲しいほどお元気」な管理人

 相も変わらず猛暑続きの東京地方…。だがしかしっ! 管理人は今日、背筋を凍らせる恐ろしい手紙を受け取ってしまったのであった。それはずばり、区民健康診断の結果通知でございます。ほら、市区町村なんかがよくやるでしょ。そこに住んでるオジサンオバサンに通知出して、タダで健康診断やってくれるってアレ。…ああ、アタシもついにそんなモンやってもらえちゃうトシになったのね(しみじみとため息)…じゃなくて。

 小中高大、各学校で行われる「若者向け」の健康診断とは違い、オトナの健康診断では当日朝の飲食は一切禁止…というのがお約束。しかも胃検診まで申し込んだ管理人には、「前日午後10時以降の飲食も一切禁止」いうお達しまで出てしまったのであった。
 おいおいおいおいっ、ちょっと待ていっ!! 「飲食一切禁止」ってこたぁ、もしかして酒も飲んじゃいけないってことぉ!?(当たり前だバカモノ>自分)
 そんなあああぁぁぁっ!! だって当日開始時間は朝9時じゃん! しかも管理人ちから会場までは自転車で約15分。だったら前夜、いくら早寝するにしたって日付が変わるくらいまではネットサーフィンとか読書とかお話執筆とかしたいじゃんよぉ。…なのに酒抜きだぁ?(おいコラそれじゃお前いつも酒かっ喰らいながら話書いとんのかいっ!!>自分)

 追いつめられた管理人、無い知恵絞って必死に考えました。でもって出した結論というのがコレ。

「おーし、だったらオバサン覚悟決めたでぇ! 午後10時以降がダメだってんならそれまでにとことん飲みまくったるわい!!」

 でもってその日は夕食時から飲み始め、ハイペースハイピッチでがんがんすっ飛ばして行った結果、めでたく午後10時には完全泥酔状態。もはや何もやる気すらおきず、ベッドにぶっ倒れてしまったのでございました…。

 で、診断当日。
「まったく、いい年こいて健康診断前夜に吐くまで飲むバカがどこにいるんでちかっ!!」
 般若のごとき案内人の説教、もとい吠え声に割れそうな頭を抱え、二日酔い特有の喉の渇きにも水一杯飲むことさえ許されず…例によって「悲しいほどお天気」の炎天下、野越え山越え(<管理人の家の周囲にはやたらと坂道が多い)自転車飛ばして15分。二日酔いと暑さと脱水症状に昏倒寸前になりながら会場にたどり着いたわけで…。

 そんな状態で受けた健康診断の結果なんて、ロクなもんじゃあるまい。こりゃ鉄板で再検査の嵐! あああ〜、どぉしよぉ…などと、恐る恐る封を開いて中身を見てみたら。

 …どこもかしこもみんな異常なしってどーゆーことだよオイ。

 あ…ただ、血液学的検査のうち「MCV」ってやつだけは正常値ぎりぎりだったなー。あと1ポイントでも高かったら即刻異常ゾーン突入。ちなみにこの値があんまり高すぎる人って悪性貧血の疑いがあるとかないとか
 でもそれもしゃーねーやな。何てったって管理人、筋金入りの低血圧だし(大体このトシで血圧が92/56ってなぁどーよ>自分)、立ちくらみやめまいなんざ体調不良のうちに入らねぇって人間だし。

 …いやまぁしかし、それでも何でも。

 管理人の内臓がすこぶるつきに頑丈だということがこれであらためて証明されました。さ〜、これで今夜からはまた、心置きなく飲んだくれのヘビースモーカーに戻れるぞっ♪(違うだろ>自分)



 ああ、何だか前置きがえらく長くなってしまいましたが、あの、これからまたちょっと「40周年CD」の話などしてもよろしゅうございますでしょうか…。

 今宵は「新ゼロ」を俎上に乗せてみとうございます…と言いつつ、CDジャケット冊子の解説開いてびっくり。
 何と、新ゼロからは10曲もエントリーしてるぅぅぅっ!! 驚愕のあまり真っ白になった頭でCD聴いてみれば、初めて聴く曲もかなりたくさんまじってたりして。うーん、これは当時財政難の折から「新ゼロ」サントラ盤を買えなかったことが原因だな…(だってだって、あの当時の中高生にとってのLPレコードっつーたらとんでもなく高い買い物だったんだもんっ<慟哭)。

 となれば今夜全部を紹介することなどとても無理。なので今宵はとりあえず主題歌二曲、「誰がために」「いつの日か」などいってみよっか〜!

 ご存知の方も多いと存じますが、「新ゼロ」放映は昭和54年〜55年(’79年〜’80年)。そう、ちょうど70年代から80年代への過渡期でございました…(@遠い目)。
 この時期はちょうど、アニメソングにおいても大きな転換期だったといえましょう。先の「旧ゼロ」でお話しした「正統派」歌手による「子供向けアニメソング」から、J−POP(当時はニューミュージックちゅうてたな、確か)アーティストが歌う、「一般市場でも充分通用する楽曲」へと徐々に移り変わっていった頃だったと管理人は記憶しております。いい例が「銀河鉄道999」で起用されたGODIEGOの皆様、「ガンダム」の井上大輔さん、「地球へ…」のダ・カーポのお二人などでしょうか(あ、でもダ・カーポのお二人はかなり正統派系だよな)。

 「新ゼロ」主題歌にももちろんこの流れはそこはかとなく漂ってたりして。「誰がために」なんかはまだかなりそれまでのアニメソングの色合いを残してるんだけども、歌っている成田賢さんの発声法というのが、「旧ゼロ」の頃とはかなり違ってきてたりするんだよね。
 何つーか、成田さんの歌い方って今までとは逆にのど少し閉じて、声をひっかけてる感じなの。…ってわかりにくいかなー。
 でしたら皆様方もちょっとやってみて下さいませ。女性は宝塚の男役になったつもりで、男性はカツアゲこいてそのへんのガキどもや酔っ払いから金巻き上げる要領で(オイコラ何だその違いはっ<だって女性はともかく、男性が普段より低い声出す機会ってこーゆーのしか思いつかないんだもーん…って、それ以前にこのサイトに来てくれる男性の方っているのかな…<汗)、いつもよりかなり低い声を出した場合、のどの奥がちょっと閉じてるような気がしません? でもって、だからこそ普段以上に力の入った声が出せるなんてこと…ないかなぁ。

 管理人の独断と偏見から言わせてもらえば、この手の発声方法って、現在の男性アーティストにとっては結構一般的のような…女性でも、中島みゆきさんなんかはこのタイプに当てはまる気がするんですけど。当時でも、「クリスタルキング」の吉崎さん(「大都会」なんかで低音パートを担当してらした方です)なんかがこのタイプ…ってーか、成田さんの歌い方に少し似てると思うんだよね。

 しかしそんな成田さんとは対照的に、EDの「いつの日か」を歌う「’こおろぎ73」の皆様方は先にも述べた通り「正統派」(いや決して成田さんが「異端」だと言ってるわけじゃないんスけど…)! 正直「いつの日か」聴いてると、管理人はついつい「みんなのうた」とか「歌声喫茶(コラコラッ! いくら何でもオマエそんなトシじゃねーだろっ>自分)」なんかを連想しちゃうんですよねぇ…(ここでまたしみじみと茶をすする年寄り)。

 そんなこんなの時代背景の中、OPとEDで全く違ったタイプの歌声が楽しめるってのもこれまた「新ゼロ」の醍醐味♪
 さ〜、今夜も寝る前にまた、「40周年CD」聴くことにしようっと(踊)。



2004.07.21.(水)      40周年記念CD解説…のつもりが一回じゃ終らなかったよ畜生

 皆様、暑中お見舞い申し上げます。
 …ってーか、何だよこの暑さはぁぁぁぁぁっ!! 昨日の関東甲信越地方なんか軒並み30度突破、東京都心の最高気温なんざ39.5度、今日だってしっかりきっぱり38.1度まで行きやがったぞ。ああ…ただでさえ暑さに弱い管理人、こんな人知を超えた猛暑の中で、一体どう過ごせばいいっていうの…(よよと号泣)。

 ま、こんな時には音楽の一つもかけて気分転換を図らなくては。できれば完全に沸騰した脳髄、くたくたに煮崩れた精神を奮い立たせる、パワーのある曲がいいなぁ…てなもんで。
 管理人がここ数日聴いているのはあの「サイボーグ009・40周年記念CD」! 「旧ゼロ」「新ゼロ」「超銀」三作品の主題歌・挿入歌を集めた、年寄りファンにはこたえられない逸品でございます。
 「平ゼロ」から入ったお若い方々にはイマイチピンと来ないかもしれませんが、シンセサイザーやデジタルサウンド全盛のこのご時世、こーゆーアナログミュージックってのも案外新鮮に感じていただけるかも♪

 ならば眠れぬ都会の熱帯夜、ちょっくらそちらの感想など書き散らしてみましょうか…。

 まずは「旧ゼロ」(放映期間:昭和43年(’68年)4月〜9月)からのエントリーは「サイボーグ009」「戦いおわって」の二曲。
 正直なとこ言わせてもらえば、この歌知ってる方はかなりの年寄りでございますわよ、おほほほほっ♪

 もっともオバサンあたりにいわせれば、「これこそ我が『009』ファン歴のスタートでぃっ!!!」てなところだったりするんですけど、そんなことはちょいと置いといて。

 何つーかこの二曲…どちらもすごい、「正統派」の音楽なんですよねー。
 その旋律といい使用楽器といい、いかにも60年代! いかにもアニメ音楽っ!! って、そればかりじゃなく。
 歌っている「マイスタージンガー(サイボーグ009)」「ボーカルショップ(戦いおわって)」の皆様の発声ちゅーやつが本当に品行方正、基本に忠実! これは「新ゼロ」で活躍された「こおろぎ’73」の方々にも言えることなんですけど、まぁ皆様、しっかりのどが開いて、思い切りよく声が抜けていらっしゃること。錦織健さんとかジョン・健・ヌッツォさん、はたまたダークダックスやボニー・ジャックスの皆様方を髣髴とさせるようなそのお声から察するに、きっと皆様、きちんと声楽やコーラスの勉強をなさった方々なのでしょうね…(しみじみと茶をすすりつつため息)。

 そう…あの頃はアニメの主題歌だろうが何だろうが、どれもこんな「正統派」の皆様が歌うのが当たり前だった…(遠い目)。

 ですがオバサン、それとは全然別のところで感動したところなんかもあったりして。
 それは何を隠そう、「サイボーグ009」の冒頭、00ナンバー皆様方の声によるカウントダウンっ!! 実はね、そのラストを飾るジョーくんの声が、フルコーラス版とTV版では微妙に違ってるんですよ。

 「フルコーラス版」というのは、TV版ではカットされちゃってる「ゆくては嵐だほえる海…」以下の部分が収録されているもので、管理人がそれを初めて聴いたのは昭和52年(’77年)発売の「サイボーグ009(旧ゼロドラマLP)」を手に入れたときのことなんですケド…。
 まだ物心つかない頃から大好きだった「009」の主題歌、アレがもう一度聴ける! …と期待に胸震わせてレコードに針を落とした若き日の(<ガキの頃ともいう)管理人、最初に流れてきたOPのイントロ耳にしただけでもう、滂沱の涙あふれまくりっ(<変なガキ)。しかもそこに「ワン・ツー・スリー…」などと懐かしい00ナンバーの皆様方の声がかぶさっちゃったりしたひにゃ、もーアナタ、理性もへったくれも吹っ飛ぶっちゅーもんですわよ。
 でもってそんな涙腺決壊、理性ぶっ飛ばしの完全トリップ状態のうちにいよいよきたぞ、「ゼロ、ゼロ、ナイン!」

 が。

 あ、れえええぇぇぇぇ〜???

 記憶の中のジョーくんとちょっち違うぞ、この言い方。なーんか、えらく冷静っちゅーか一歩引いてるっちゅーか大人になっちゃったっちゅーか…。せっかく吹っ飛んだ理性、瞬時にして復活。そして結局、レコードのA面B面終わるまで、管理人は首をかしげてたんですけんども。
 まぁね。考えてみれば「旧ゼロ」放映からこのレコード発売までは約9年間のブランクがある。となれば当然田中さん(<「旧ゼロ」ジョーくんの声を担当していた田中雪弥さん♪ その後森功至さんと名前を変えられ、「ガッチャマン」等でも活躍なさいました)もそれだけ年齢を重ねていらっしゃるわけだし…声が多少大人びちゃっててもしょーがないよね〜、と無理矢理自分を納得させたものの。

 それじゃもう、あの頃アタシを熱狂させたあの熱血ジョーくんのカウントは二度と聞けないのね…

 そんな一抹の淋しさを引きずって、管理人は大人になったのであった(いやしかし、何もそんなモン大人になるまで引きずらんでも…>自分)。
 もっとも今回の記念CD聴いたときにゃ、そんな過去の記憶なんざ半分忘れてたんだけどさ。
 なのにっ!! ああそれなのにそれなのにっ!
 終盤近く、「TV版」OPのカウントダウンを飾るジョーくんの声! 「…ゼロッ、ゼロッ、ナインッ!」

 ふおおおぉぉぉぉ〜っ(号泣)!!! こ…これじゃぁぁぁぁ…っ。まだあどけない幼稚園児だった管理人の耳と心に焼きついたジョーくんのカウントダウンこそまさにこれっ!! あああ〜…まさかこんなトシになって、すっかり諦めていたあの声がまた聴けるとは…(しばし慟哭)

 ああ、まさに長生きはするもんです(最近ソレばっかじゃん>自分)。「ゼロ、ゼロ、ナイン!」と「ゼロッ、ゼロッ、ナインッ!」。文字にするとほとんど変わりませんが、生の声で聴くとその差は歴然。「フルコーラス版」の落ち着いた言い回しももちろん素敵なんですけど、「TV版」の熱血青少年丸出しのあの叫びこそ、009ファンとしての管理人の原点とも言うべきものでねぇ…(再び慟哭)。
 …ああ、「三つ子の魂百までも」たぁよく言ったもんだわ(我泣き濡れて犬とたわむる<意味不明)。

 だけど、「旧ゼロ」よりさらに古い「怪獣大戦争」の主題歌も確かこの「フルコーラス版」だったような…。とすると、そっちの方が古いという可能性もあるのかなぁ…。でもなー、「怪獣〜」のときのジョーくんの声は田中さんじゃなくて太田博之さんだったしなー…。
 まぁいい。あまり考えすぎるのは年寄りの頭に余計な負担をかける。とりあえず、今夜はこのへんでやめとこ。



 しかし、「旧ゼロ」だけでこんなに長くなっちゃう感想っつーのもどーよ(>自分)。
 すみません皆様。「新ゼロ」「超銀」についてはまた、日をあらためさせて下さい…(平伏)。



2004.07.14.(水)      どうにかこうにか一周年!

 皆様、いつも弊サイトをご贔屓にして下さいましてどうもありがとうございます。
 おかげさまで本日無事、サイト開設一周年を迎えることができました。ばんざーいっ(管理人&案内人、抱き合って喜びの舞い踊りまくりっ)!!!

 思い起こせば昨年の今日、ただの思いつきと勢いだけで開設してしまったこのサイトがまさか一年も続くとは…管理人、夢にも思っていませんでした。これもひとえにおいで下さる皆様方のおかげでございますっ。

 わんっ! わんわんわんわんっ! わわわわわわんっ!!!(<自分も御礼申し上げたいのだが、興奮のあまりどうやら人間語を忘れてしまったらしい案内人)

 これからも人と犬、手と前脚とを取り合い、二人三脚で(<もしかして、二人五脚っつーた方が正しいか…?)頑張っていく所存でございますので、皆様どうぞ、よろしくお願い申し上げますです〜っ(平伏)!



2004.07.12.(月)      プチオフ会報告 その3

 さて管理人、先週土曜にまたまた行って参りました、プチオフ会!
 今回の参加者は今年1月のメンバーとほぼ同じ(ただH様のご都合悪くおいで頂けなかったのは何よりも悲しかったですぅ〜っ。ああ、H様!できますれば次回は是非このリベンジをっ!!)、例によってR様が手配して下さったハイセンスなお店(今回は和食〜♪ ああもう、美味しいわ雰囲気たっぷりだわで夢のような時間を過ごさせて頂きましたっ)でお食事、たっぷりお喋りして大いに盛り上がった至福の時間。各サイト様を美しく飾るイラスト、その原画までたっぷり拝見させて頂いたりして、それだけでも参加した甲斐大ありでございました。

 しかも今回はこれだけじゃなかったもんね〜。何と、カラオケまでついてたもんね〜。

 場所を移した某カラオケボックスでも全員一致で盛り上がったことはいうまでもございません。
 …にしても。
 「アニソンオンリー」という厳格な規定の中、あれだけ清々しい大騒ぎができたのはひとえにあのメンツのおかげだと…(感涙っ)。
 ああもうオバサン、あんなに楽しいカラオケは生まれて初めてでしたわっ(←会社員時代、オッサン連中のご機嫌取りに美空ひばりか石川さゆり、でなけりゃ中島みゆきしか歌わせてもらえなかった奴<いやそりゃ、みゆきお姉さまは管理人も大好きなんですけどね…)。

 しかしながら、開口一番いきなり「誰がために」なんぞを滅茶苦茶低音、しかも大音量でがなりたててしまったのは私です。大変失礼致しました…(>冷汗)。
 ごめんなさいごめんなさいっ! だけどオバサン、とにかく声がデカイんですぅぅぅ〜っ。もともとデカかったとこへもってきて、中高時代の部活でさらに磨きがかかっちゃったりして…(<最盛期、肺活量4200ccを記録した女)。

 何はともあれ、皆様、本当にどうもありがとうございました。もしこれにお懲りなくば、次もまた誘ってやって下さいませ…(平伏っ)。





 ところで話は全然変わりますが、ここ数日管理人のサイト用アドレスに送られてくるウィルスメールがやたらと増えてきたようなそうでないような…。ここしばらくの「地雷踏み」の効果がようやく現れてきたかっ!? それとも参院選の意趣返しかしら、おほほほほっ(…って、何それ>自分)!!
 ま、とりあえず今のところ、受信トレイに届く前に全部削除されちゃってますので大丈夫なのですが、その削除報告をまた削除するのがめんどくせぇんだよな〜(サイト運営者の宿命だ、我慢しろ>自分)。



2004.07.06.(火)      愛じゃ地球は救えねぇ

 近頃巷に流行るもの…といえばこれすなわち純愛! まー、どれとは言わんが某TVドラマにしろ某小説にしろ、純愛売り物にしてえれー頑張っとるもんなー。
 「愛」といったら童謡「アイアイ」とか、松坂慶子さんの「愛の水中花」とか歌って踊り出すしか能のないオバサンにはまことに眩しい純愛―すなわちブーム。
 それと同時に、何か事件(特に少年犯罪)が起こるたび、「親や周囲の愛情不足」という意見が有名無名、多数の方々から出てくるのもこれまた愛ブームってか。

 でもよ、ちょっと待てや。

 確かに「愛」ってなぁ空気や水や食料同様、人間が生きていくうえで欠かせないものだと思うし、それゆえの感動的な物語はノンフィクション・フィクション合わせて枚挙にいとまがない。
 たださー。時と場合によっちゃその愛ってやつがとんでもない悲劇を引き起こす原因になるってこと、皆さん忘れていませんか?

 一番よくある例が男女の三角関係だわな。一人の人間に向けられた複数の「愛」がぶつかり合うのって、かなりコワイぞ。向ける側が互いに接点なしで黙々と張り合ってる分にはまだマシなんだろうが、不幸な偶然、あるいは必然によってツラつき合わせたが最後、一歩間違えば流血、殺人沙汰になるなんてことも充分ありうる。
 おまけに、悲劇の引き金となるのは男女の愛に限らなかったりして。家族を「愛」し、裕福な生活を与えてやりたいと思うあまり無理に無理を重ねて病気になっちゃうお父さんとか、子供を「愛」し、よりよい人生を送らせてやりたいとそのケツひっぱたいて学習塾に追い立て、ガキんちょ胃潰瘍にしちまうお母さんって、結構いるんじゃないだろか。そうそう、ペットを「愛」し、好きなものを好きなだけ食わせた挙句巨大デブにしちまって、心臓病とか糖尿病にしちゃう飼い主なんてのもそうだわな(ウチだって他人事じゃねぇ>ペットの肥満)

 でもって、上記のような事件が起こった場合にお約束のごとくささやき交わされるのは「間違った愛情」という言葉だったりするのだが…。
 オバサンに言わせりゃ、愛に間違いもへったくれもないんでねーの? …てなもんだわよ。
 家族のために必死に働くお父さんだって、その仕事量が己の体力の限界を超えなければ無事定年まで勤め上げ、引退後は奥さんや子供たちに感謝され、深い満足に包まれた一生を送るかもしれない。お母さんにケツひっぱたかれて泣きながら塾通いしていたガキが、ふとしたきっかけから勉強大好きになり、ノーベル賞とっちゃうような大学者になるかもしれない。食いたいもん好きなだけ食わしてもらった結果、自分の寿命を縮めることになっちまったペットだって、最後の瞬間には「ありがとう。幸せだったよ」と、感謝の想いとともに旅立つかもしれない。

 要は、「愛」が正しいか間違ってるかなんて、状況と結果次第でいくらでも変わってくるってことさね。崇高と賞賛され、感動物語として語り継がれるか、間違い、独善的と非難を浴びるかなんてなぁはっきり言ってなのよ、

 大体が、「愛」なんてモンは諸刃の剣なんだから。一つ使い方を間違えればとんでもない結果を引き起こす危険物であるということを、決して忘れちゃいけないんじゃないのかね。
 仏教なんかじゃ「愛」も煩悩の一種としてたようなしてなかったような。少なくともそれが、人生八苦のうちの一つ「愛別離苦」を引き起こす原因とみなしていることは確かだとオバサンは解釈している。

 あのさー、「愛」ってさー、使い方次第によっちゃ戦争すら起こせるシロモノなんだよ。複数の愛のぶつかり合いによる争いっつーたら、生半可な怒りや憎しみによる争いより壮絶だぞ。まして最近じゃそれを逆手にとって人々をあおる連中も増えてきてることだし。
 ねぇ、ちょっと考えてみて。もしある国の政府が「××国の地下資源が欲しいから戦争する」って言ったら多分、民衆の8割は反対するだろうね。だけどもしこれが「領土拡張の野望に燃えてわが国を侵略しようとする××国から我らの愛する家族、友人を守れ!」とか「残虐な独裁政治に苦しむ××国民衆のため、人類愛をもって起つ!」なんて言われたら、結構賛同しちゃう人って多いんじゃないのー? でもって、祖国愛とか人類愛のために無辜の市民まで巻き添えにしまくっちゃったり、自国の一般人まで余計な恨み買って殺されちゃったりするのよね。だけど一度始めちゃったからにはメンツにかけても戦争終らせるわけには行かない。それにつき合って軍隊出しちゃったお友達国首脳もまた、どんどこどんどこ自国憲法から脱線しまくる現実をどう言い繕うかワケわかんなくなっちゃって、挙句の果てにはネタが尽き、ひたすら「人道支援(=人類愛)」なんぞと絶叫しまくるばかりだったりして。
 …あ。そう言えば世界のどっかでつい最近、似たような事例がたて続けに起こっていたような…って、オバサンの気の所為かしら(<白々しい)。

 ま、それは一応オバサンの気の所為ということにしておきましょう。冒頭でも書いた通り、オバサンは決して「愛」の力を否定するものではないし、感動的な「純愛」物語には素直に涙さえ流しちゃったりする平凡な人間なんだもん。…そう。使い方さえ間違えなければ、確かにこの「愛」というヤツによって世界の恒久平和を実現することだって、決して不可能ではないはずなんだからね。

 だけど。

 その中に潜む鋭い刃、ちょっと取り扱いを間違えたら途端にありとあらゆる惨劇を起こしかねない恐ろしさから目を背け、「愛」の奇跡だの美しさだのばっかもてはやして、それさえあれば何でも解決できる「魔法の杖」だなんて甘い幻想を抱いている限り。

 やっぱ、愛じゃ地球は救えねぇ。



泡沫に戻る    TOPに戻る