2006.12.31.(日)      そしてまたまた大晦日

「ああ…とうとう戌年も終わりでちねぇ。最近はホント、一年があっと言う間に過ぎちゃうでち」

 2006年もいよいよ本日限り、年越し準備も最後の土壇場、ラストスパート…のはずなのに何故か窓際でのんびりゆったり日向ぼっこ、くつろぎモード全開の案内人。実は管理人が美容院に出かけてたりするためたった一人でお留守番、「鬼のいぬ間の」命の洗濯真っ最中なのである。
「今年の12月はあのオバサンがミョーに忙ちくてあちこち出歩いてばかりいたおかげで、いつもよりえらく慌ちかったでちが…しょの分さしゅがのあの人も焦りまくったんでしょう、暇さえあればしゃかりきになって年賀状書きやらお掃除やらお洗濯やらに励んでくれたおかげで今日はボクもこうちてゆっくりすることができますでち。…予定もないかわりにお正月の準備もぐーたらぐーたら、結局何もかも間に合わなくて大晦日の夜まで掃除機で追っかけ回されるのとどっちがマシかちら…」
 つらつらと取りとめもないことを考えつつ、時折居眠りなんぞこいているうちにやがて管理人帰宅。
「おいパピッ! 帰ったぞー。ママ綺麗になっただろー…どだ?」
 どうやらこちらも美容院でかなりくつろいだ一時を過ごしてきたらしくすっかり上機嫌の飼い主、そして…。
「はいでち。とっても素敵でちよ、ママ」
 尻尾を振って迎えつつ、素直にうなづく飼い犬、だがしかしっ。
(やれやれ…いー年こいたオバサンが髪の毛だけどんなにいじくったところで今しゃらどう変わるわけもないでしょうに。大体、全身をなめらかかつ美ちい毛皮に覆われているボクたちわんこと違って、人間しゃんは頭…体全体のごく一部分にちょっぴりちか毛がないじゃありまちぇんか。しょんな小さな変化なんか、ボクには全然わかりまちぇんよ〜
 例によってこっそり毒づいたその本心を悟られないよう、次の瞬間にはさりげなく話題を変える犬(相変わらずいい根性しとるなオマエ>案内人)。
「これであとはゆっくりお正月を迎えるだけでちね、ママ。…だけど今年もいろいろありまちたねぇ…」
「そうだねぇ。せっかくのパピの年だったっていうのに、何だか殺伐としたニュースだけがたて続いちゃったような…おまけに社会全体が何だかきな臭い方へ向かってるみたいな気配もあるし」
「干支とちて頑張ってきたボクたちわんこ一族とちても面目ないでち。めんちゃいね、ママ」
「パピたちわんこのせいじゃないよ。事件も事故も社会情勢も、み〜んな人間がやらかしたことなんだから。むしろこっちの方が謝らなきゃ。…考えてみればパピと一緒にこうしてつつがなく年を越せただけでもありがたいと思わなくちゃいけないのかもしれないねぇ」
「はいでち。来年もこうちて無事に…いえ、来年こそはいい年になるといいでちねぇ」

 …なんて、今回は本気でしんみりしてしまった管理人と案内人ですが、それでも何とかまた一年、サイトを続けることができました。これもみなおいで下さる皆様方のおかげです。本当に、ありがとうございました。そしてどうぞよいお年をお迎え下さいますように。

 ちなみにもちろん来年も1月1日午前零時より営業開始しておりますので(笑)、本年同様よろしくお願い申し上げまぁ〜す!!(<最近ちょっと商業主義に目覚めてきたらしい管理人<大笑)



2006.12.26.(火)      いつか「俗悪サイト」になる日まで

 うわぁぁぁ〜んっ! ジェロニモ様、申し訳ございません〜!!(額を地べたにこすりつけて土下座しつつ号泣)。年に一度の聖なる夜、大地と精霊の申し子たる貴方様のお誕生日のお祝いが丸々1日遅れてしまいました…。

 しかしながら今回ばかりはオバサンのせいではございません。いえ実はですね、先週金曜日、すなわち12月23日夕方、いきなりネット接続モデムがぶっ壊れやがりまして、新品が届くまでの4日間、ネットにつなぎたくてもつなげない状況だったんですぅぅぅ〜。
 ったく、最近やっとPCが壊れなくなったと思ってたら今度はモデムかよ。ホント、機械ってば何の前触れもなしにいきなり壊れるから油断もスキもありゃしないわ。

 ですがおかげさまでようやくネットに復帰することができました。さー、そうとなりゃここで一発盛大にっ!!

 ジェロニモ様!! お誕生日おめでとうございますぅぅぅ〜っ(絶叫)!!!

 …とまぁ、いつもならこれで管理人の気も済んでめでたしめでたし、あとは一気にお祝いモード爆発のバカ話になだれ込む…のがこのサイトの「お約束」だったはずなのですが。
 困ったことに管理人、ネット落ち前に滅茶苦茶怒り狂っていたことがありましてねー。え? 何に対してかってそりゃあーた、かの12月15日にとうとうあの改「正」教育基本法が成立しちまったからに決まってるじゃございませんか。
 なので今回ばかりは完全掟破りのバカ話なしかつ久々の地雷踏み! ひたすらマジメかつ堅っ苦しく(でもところどころお茶目に)毒づきまくりますので、「そんな気の滅入る悪口雑言なんざ読みたくねぇ」とおっしゃる方は例によってここでブラウザを閉じて下さいますようお願い申し上げます。あ、もちろん政府関係者の皆様方も同じこと、以下の文章読んで血圧急上昇の脳血管ぶち切れまくりになっても管理人には一切の責任は負えませんし負う気もございませんのでご了承下さいませね(いやだからそんな偉いヒトがこんなサイト見るわけねーだろバカ>自分)。



 …さて、オバサンが件のニュースにどれくらい怒り狂ってたかというと。
 そりゃもう生半可なモンであるわけねぇじゃんよアレ知った瞬間あたしゃ怒りで頭も目玉も真っ白けっけっけになっちゃってしばらくの間「人として」どころか「イキモノとして」さえ完全に使い物にならなくなっちまってたんだいどーしてくれんだコンチクショーッ!!! …程度のレベルでしたかね。

 だってそうでしょぉ!? ン千万ものムダ金使ったタウンミーティングではやらせ質問だの不正抽選だのやり放題、話し合いの最中だって反対派の市民にはまるっきし発言の機会を与えなかったってゆーじゃんか。そんな不公平かつ大ウソまみれの会合の結果をいかにも「国民全体の意思」のように取り繕って情報操作した挙句、バレたらバレたで「責任者の処分と再発防止策の検討」なんぞといういかにも生ヌルい対応しただけで知らん顔。だいたい「処分」つったってどいつもこいつも「訓告」「戒告」「厳重注意」だけだぞオイ…ついでに首相も「責任を取る」とか何とかほざいて給与の一部を数ヶ月間国庫に返納することにしたらしいが、そんな程度でムダに使われた税金ン千万の穴埋めができるかっちゅーの。
 しかもその後は衆参両院で参考人として発言した有識者やら「天下の」東京大学教職員有志「審議の徹底及び継続」を求めて出した声明も完全無視、最後は数に物を言わせて力ずくで強行採決…これが人の上に立つ人間のやることかぁぁぁぁっ!! 第一、ここまで薄汚くも見苦しい経緯で成立した法律なんて、どーせ中身もロクなモンじゃあるまい…と思って新聞に掲載された新基本法全文読んでみたら、これまたホントにロクなもんじゃなかったわ(<肩を落として力なく笑)。

 まずねー、全体的に余計な言葉やら文章やらくっつけすぎ!! ただでさえ法律の文言ってなぁ英語の関係代名詞直訳体みたいで読みにくいってのに、やたらと「〜しつつ」「〜とともに」乱用してあれもこれも詰め込んだりしたら余計ワケわかんなくなるっての。それ以上に問題なのは、法律によって教育の目標だの義務だのが細かく決められれば決められるほど、学校現場からは自由が奪われていくという事実。今回の法改「正」によってより教育への支配を強めていきたいという政府の下心が、それはそれは香ばしく立ち上ってくるような条文が並んでおりますことね、おほほほほっ。
 それら一つ一つにもツッコミを入れたいのは山々なれども何せコトは法律という堅苦しい問題、こんなところで悪いクセ出してまた延々と文章垂れ流してたら管理人は怒りのあまり脳卒中か心筋梗塞起こして成仏しちゃいそうだしご覧になる方も退屈してしまわれそうだし。なのでここでは特にムカつく箇所三点だけを突っつかせていただきますわんわんわん。

 さて、改「正」基本法といえば愛国心、愛国心といえば改「正」基本法…と、国会でも世間様でも一番やかましく議論されていた「愛国心」だが、おーおーしっかり出とる出とるv 教育の目標を定めた第二条の五、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。」だとよ。へー、ほー、ふ〜ん。
 政府側は例によって「ここでいう『国』とは『国家』を意味するものではないなんて心にもないことをおっしゃっていたようですが、だったら「我が国と郷土」じゃなくて「郷土の山河と人々」にすりゃいーじゃないのよ。「国」から「国家」の意味合いを除けば後に残るのは国土と人間、それを「愛せ」ってんなら政府の主張もまんざらウソじゃねぇな〜なんて思うけどさ、そこにしっかり「我が国」なんて入れられちゃ、どんな奇麗事言われたところでついつい眉にツバつけたくなるってモンですわよ。
 それにね、百歩譲ってここで言う「我が国」が山河と人々だとしても、何かを「愛する」という極めて個人的な心の問題を法律で決められたくなんかねぇっての。
 大体、「愛する」ってのがどーゆーことだかあんたらわかっとんのか? え? 政府与党の皆さんよ。
 あのね、たといそれが人であれ動物であれ物であれ、心底から本当に「愛」した相手にはそうそう甘い顔ばっかしちゃいらんねぇってのが人の世の習いってモンなの。悪戯をした我が子を叱らない親御さんなどいるわけないし、家族あるいは友達が道を踏み外そうとしたら相手に不愉快な顔されるの覚悟で忠告したり意見するのが人の道だろーに。もしそうしないというのなら、たとい血がつながっていようが年がら年中一緒にいようが、それは愛じゃなくて単なる馴れ合い、甘やかし。もちろんそれは、相手が国家だろーが同じことである。
 かつて古代中国殷の紂王は自らの乱行を戒めた学者たちを焼けた銅の柱に抱きつかせてことごとく焼き殺した。一方、徳川八代将軍吉宗は、目安箱に政道批判の投書を入れた一介の浪人に「言いにくいことをよくぞ申した」と褒美をつかわしたという。
 結果、紂王はその後二千年以上にわたって「封神演義」その他に昏君(フンチュン=愚かな君主のこと)としての汚名を残したのにひきかえ吉宗の方は名君として称えられ(いやそりゃ「米公方」その他の毀誉褒貶はあるけどさ)、今でも「暴れん坊将軍」として時々サンバなんかを踊りつつ(<コラ!)、庶民みんなに親しまれている。
 でもって現政権及び前政権がどっちのタイプかっつーと、残念ながらどーやら「紂王」タイプらしい。…ま、ンなこた今回の件及びあの「郵政民営化解散」から「造反組復党」までの流れをみてりゃ、小学生のガキにだってわかると思うけどね。

 しかしこのまま言いたれてるとどこまで行っちゃうかわかんないのでとりあえず強引に話をぶった切りまして…。
 ムカつきその二は「男女共学」。先の基本法第五条「男女は、互いに敬重し、協力し合わなければならないものであって、教育上男女の共学は、認められなければならない。」という文言が今回の改「正」でものの見事に削除されちまったってなぁ一体何!? もしかして政府与党の皆さんってば、今後は公教育の場において堂々と男女別学を一般化させ、いわゆる「ジェンダー教育」、「男は外で仕事に専念し、女は貞淑に家庭を守る」なんて時代遅れの方針を徹底させたいって思ってるのかしら?
 いやそりゃね、管理人も中学高校6年間女子校で過ごした身、その良さだって充分満喫してきましたさ。しかしそれはあくまで「共学及び男子校・女子校」という広い選択肢がありましてですね、その上で女子校を選んだがゆえの楽しさ、そして喜びでありましてですね…。
 単刀直入に言おう。現在の保守政権ははっきし言って男女平等にかなりの不快感を覚えていらっしゃるようですからして、こんな世界情勢に逆行するような暴挙も平気でやりかねない…それをオバサンは危惧してるのよ。
 もしかして、これも「我が国固有の伝統と文化」で片づけるつもりってか? でもねー、「男は仕事、女は家庭」なんて「常識」が一般化したのって確か明治からこっちの話じゃなかったかなー。江戸期以前のこの国じゃそんなのあくまでも「武家」という限られた階層だけに通用する概念だったはずなんだけど。
 …どうやらお偉いさんたちの考える「伝統と文化」ってなぁえらいこと偏った、視野狭窄的なものであるらしい。

 だけどねっ!! 一番腹が立つのは第十六条「教育行政」に関してだよっ! 先の教育基本法が「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。」、すなわちたとい政府といえども理不尽な口出しするんじゃねぇ…としっかりきっぱり宣言してたっちゅーのになしてわざわざ「教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、…」なんて余計な文言くっつけたりするの!? これってつまり、「法律」を自由に作れる立場すなわち立法府、早い話が国会で一番デカイ面してる政府与党が好き勝手に教育を操れるってことじゃないかぁぁぁっ! 今この国で一番「不当な支配」をやりかねん連中が手前ぇに手前ぇでお墨付きを与えるよーな条文がこーも簡単に国会審議通過しちまうようじゃ、やがて教育に関する決定権、選択権の全てが国民から完全に奪い去られ、未来を担うべきガキどもだって、連中の思うがままの操り人形に仕立て上げられかねないよ。でもってついには国民主権という民主主義の原則さえ、権力者の横暴によって跡形もなく粉砕されてしまうかもしれない…なんて震え上がったのはオバサンだけなのかしら。



 だってさぁ、改「正」法が成立した15日午後以降のトップニュースはどこもかしこも「松○投手レッドソックスと契約!」ばっかなんだもん。いくら何でもこれってあまりにあまりのこっちゃなぁい?
 確かにこちらも人々の関心をひきつけるニュースには違いないんだろうけどさ、はっきし言って国民の99.999%にはまるっきし関係ないことじゃん。日本のあちこちでアホみたいにフィーバー(<死語)していた皆さんよ、アメリカ大リーグの赤靴下がどんなにすごいチームだろーが契約金がン十億だろーが、そこに認められたのは松○であってアンタじゃないし、契約金だってもらったのは松○、アンタのポッケに入る可能性なんてこれっぽっちもなかろーが。所詮一般庶民にとっちゃ縁なき衆生、彼岸の彼方も同然のできごとに舞い上がってる間にアンタの大事なガキどもの将来、いやもしかしたらこの国の未来をも左右するかもしれん法律があっさりさっくり決まっちゃってたってのにどーして誰も彼もこう無関心なんだーっっっ!!!

 …いや待てよ。もしかしたらオバサンみたいに怒り狂ってる一般庶民は他にもたくさんいるのかもしれない。ただそんな人々の存在をマスコミがこれっぽっちも伝えてないってだけで。
 そう言えば改「正」法成立の少し前、新聞の投書欄に「現場の教師や市民団体はかなり大規模な基本法改『正』反対集会も開いている。なのにマスコミはそんな活動をちっとも伝えてくれない」という若き先生からの投書が載ってたな。…てこたぁ何か? 政府統制の暗い影はすでにマスメディアの世界にもじわじわ忍び寄ってるってか?
 考えるだに恐ろしい想像だが、万が一それが当たっているとしたら…うーん、あとはもうウチみたいな個人運営のサイトがネットで頑張るっきゃないんだろーか。
 もっともネット世界でだって、いつまでこんな「やりたい放題」が通用するのかわからんしなー。今後権力者による言論封殺の魔の手が及んできたひにゃ、こんなチンケでみみっちいクズ同然のヘボサイトなんてたちどころに「俗悪サイト」か何かに指定されて、一般の皆様方の閲覧も禁止されちゃうかもしれない。

 しかしながら遠い記憶を手繰り寄せてみれば、かつてオバサンがガキだった頃なんて全ての漫画・アニメが「俗悪書籍」「俗悪番組」として清く正しいPTAの皆様方から目の仇にされていたよーな…(<恐ろしいことに何とあの「旧ゼロ」さえも例外じゃなかったんだよこの当時はっ!)。にもかかわらず、管理人個人の経験から言えばその手の「俗悪」漫画やアニメの方が、教科書やら学校推薦図書なんかよりもずっとずっと多くのことを教えてくれたよーな…。
 それを思えば「俗悪」よばわり何を恐るべし! 上等じゃん。ま、いくらなんでも明日いきなりこのサイトが外部圧力によってぶっ潰されるわけじゃなし、いつかその日がくるまではせいぜいネタとヒマをめっけて「たくましくささやかに」(<笑)地雷踏みにいそしみましょーかね、おっほっほ〜♪



2006.12.15.(金)      この子の七つのお祝いに

 去る12月12日は案内人の誕生日でした。
 あんね、ボク七つになったの〜。ママや家族だけじゃなくてご近所の人たちにもたくしゃん「おめでとう」って言ってもらったんでちよ〜♪(<当日一日中ちやほやされてすっかり図に乗り乱入してきた案内人)
   ↑
 だから、うるさいからっ!! お前はあっちでおやつでも食ってろ! お昼にやったわんこ用クッキー、まだ食いかけが残ってたろっ!!(<突然犬に飛びつかれ背中をよじ登られた挙句後頭部にしがみつかれ、それでも懸命にキーボードを打とうとしている飼い主)

 …はーやれやれ。あのワン公、いきなりたかってくるから全く油断もスキもあったもんじゃないわい(<どうやら追っ払うことに成功したらしい)。ったく、デカくなるのは図体だけ頭の中身は仔犬の頃からちっとも成長してねぇくせによ<何でちって!? しょんな台詞、ママにだけは言われたくないでち!@案内人<まだ飼い主の周囲をうろちょろしとるんか?<笑)。

 ですがどんなに油断もスキもない万年脳ミソ仔犬状態のワン公とはいえ、飼い主にとってはやはり可愛い存在、誕生日ともなればプレゼントの一つも買ってやりたくなります。で、ない知恵絞っていろいろ考えていた管理人だったのですが。

 …はて? ウチのワン公が一番喜ぶものって一体何なんだ?

 これまでのプレゼントといえばリードに首輪にお洋服、おもちゃにわんこ用お菓子その他モロモロといったトコですが、そのうちリードと首輪は夏に新しいのを買ってやったばっかだからとりあえず却下。だけどなー…他のモンにしてもなー…。いえ、実はコイツってばどーも食いつきが悪いというか欲がないというか、これまで何買ってやってもあんまり嬉しそうな顔しなかったんスよ。
 ま、お洋服着せるなんてこたぁはっきし言ってほとんど人間の趣味と見栄、犬にとっちゃ迷惑極まりないのかもしんないしなー(ただしウチのみたいな「超小型犬」の中には寒さに弱い子もいるし、紫外線対策の点からもお洋服を着せた方がいいとおっしゃる獣医さんもいらっしゃいます。念のため)。特にウチのワン公はわき腹にアトピー持ってるせいか、おなかにベルトを回すタイプのデザインは全部拒否するし、マジックテープも苦手だし非常に好みがうるさい。…なので、「またヘンなモン買ってこられるよりゃ着慣れた古着の方がまだ我慢できるわい」というのがヤツの本音だと思われます。
 ついでに言えばおもちゃも同じ、いくら新しいのを買ってきてもお気に入りの古いおもちゃばっかで遊びやがるしなー…。

 かと言ってお菓子やおやつ、考えてみりゃこれが一番大変なんだった…(飼い主、蘇る過去の記憶に冷や汗)。
 案内人の「気に入ったものだけに固執する」性格は食べ物に関しても同様です。しかもコイツ、甘いもの嫌いな飼い主のせいでチョコだのクリームの類はたといわんこ用といえどもほとんど食ったことがない。なので、この手のお祝い・イベントにつきもののワンちゃん用ケーキなんざやろうものならさぁ大変。くんくんくんくんニオイを嗅ぎまくり、鼻の先であちこちつついてこの「不審物」を調べまくります。しかし、いくらニオイを嗅ごうがつつきまわそうがワン公の脳ミソの中にはクリームだのチョコだのの記憶なんざあるわけありゃーせんからして…。
 慎重かつ入念な調査の結果、やはりこれは「謎の物体」だという結論を出した途端、わんわんぎゃんぎゃんうるさく吼える吼える。で、最後の最後には意を決してこの正体不明の物質に襲いかかり、ちぎっては投げちぎっては投げ…しかもご丁寧なことにはその飛び散った破片にさえも徹底的な攻撃、粉砕、狼藉の限りを尽くすとくりゃぁあーた、一体オバサンどーすりゃいいっちゅーの(よよと号泣)。…そー言や三年前のバレンタインデーでもあとの掃除にえらい苦労したっけなー(<遠い目をしつつ再度蘇る記憶に悪寒を感じた管理人)。

 かくて今回はめでたくプレゼントなし(笑)! そのかわり12日の夕食には豚ヒレ肉で柳川風卵とじを作り、案内人にもしこたま食わせてやった管理人だったのでした。



 だけどこーしてしみじみ考えてみるにつけ、「来る日も来る日も同じご飯とおやつにおもちゃ、おまけに年がら年中着たきり雀」ってのもあまりに単調とゆーか哀れとゆーか。
 …オイお前、毎日一体何楽しみにして生きてんだ?(>案内人)



 やだなぁ、ママったら本当に想像力が貧困なんだから。ボクにだって日々の楽ちみはいっぱいありまち。えとね、まず日課の日向ぼっこにお昼寝でしょ、お散歩で仲良しのお友達に会うことでしょ。お庭やおうちのパトロールだって、ボクにとっては何よりの気分転換なんでちよ。
 だけど一番の楽ちみとくれば何と言っても天然記念物バカの飼い主を観察することに決まってるじゃありまちぇんか。一年三六五日、よくもあれだけアホでマヌケで大ボケの所業ばっかやらかちてくれまちねぇ。ホント、人間というモノは知れば知るほど奥の深いイキモノでち。ボクにはこの研究をライフワークとして大成させる使命がありまちからちて、「単調」なんて言ってるヒマはこれっぽっちもありまちぇ〜ん。
 …あ、しょれとお誕生日の豚ヒレのお肉もとってもおいちかったでち。ご馳走しゃまでちた。ただ、来年はできれば牛ヒレ肉のステーキなんかだともっと嬉ちいかと。…以上、ボクからのささやかなリクエストでちた〜♪
(<調子に乗ってゼータクぬかすんじゃねぇ何が「ささやか」なリクエストだぁぁぁぁぁっ!!!@飼い主)



2006.12.07.(木)      来た来た来た来たぁぁぁ〜っ!!!

 近頃世間に流行るもの…と言えば建武の新政時代の二条河原落書か、でなけりゃ「必殺仕事人IV」のナレーションかってなトコですが、それからはるか未来の21世紀、すなわち現代においてもなお、犯罪やら不正やらといったロクでもない流行はしっかり残っているようでございます。例えば今や深刻な社会問題となっている「振り込め詐欺」、あんなことやらかす連中には即刻00ナンバーの皆様方に正義の鉄槌を下していただきたいと切に願っていた管理人だったんですけんども。

 何と、そんな管理人ちにもとうとうかかってきてしまったんでございますのよ、天下の「振り込め詐欺」税金還付バージョン電話がっ♪(何か嬉しそうだなオマエ>自分)

 …それは先月下旬の日曜日、管理人家族がたまたま泊りがけで遊びに来ていた叔母を交えて女三人、男一匹(<言わずと知れた案内人<爆)で和やかに昼食の膳を囲んでいるときのことでございました。
 突如その団欒をぶち壊すけたたましい電話のベルが鳴り渡り、たまたま電話の一番そばにいた実母が受話器を取り上げたと思し召せ。しかし話している口調から察するに、どうやら友達や知り合いではないらしい。は〜ん、こりゃ例によって例のごとき墓かマンションか証券か美顔器の電話セールスだな〜、とすっかり油断していた管理人はそのやり取りなど気にも留めず、日曜午後の定番TV「新○さんいらっしゃい」など観つつ大口開けてバカ笑いしていたのですが。
「…はい、はい。ですがすみません、私ではわかりかねますので娘に替わります」
 そんな実母の台詞が聞こえたような気がしてふと顔を上げてみれば。
「悪いけどちょっと電話替わって。税務署からみたいで、なんでも税金還付がどうとかこうとか…」
 途端、管理人にはピンと来ました。よりにもよって日曜日、それもこんな晩秋、いえいえ初冬の時分に「税務署」から「税金還付」の電話なんて絶対に怪しい!! ヤツらが攻撃かけてくるのは大抵確定申告の事務処理が終わった春の終わりか初夏にかけての平日と相場がきまってらぁ! …おしっ! こりゃ鉄板で「振り込め詐欺」に間違いなし!! となりゃぁ、うっふっふ〜。

 さーて、どんなふうに遊んでやろうかな〜vv わざと若い声出して「娘」は世間知らずのキャピキャピギャル(<死語)だと思い込ませ、振込先だの何だの聞き出してから警察に通報してやろっかな〜♪ それとも会話の矛盾点を突っつけるだけ突っついて、テキの揚げ足取りまくってやろっかな〜♪
 何てったってこちとら会社員時代は人事経理を渡り歩いて十ン年、毎年毎年所得税だの法人税だのネタに喧々諤々、おまけに退職してからも相続問題やら確定申告やらでゼームショとはさんざんやり合ってきた「ケンカ友達」でぃっ!!! 元「お局様」なめんなよコラァァァァァッ、ケッケッケ〜vv(<ある意味犯人よりよっぽど悪魔だぞコイツ)

 …で。闘志満々、いざ受話器を受け取った管理人は嬉々として「はい、お電話替わりましたぁ〜v」と滅茶苦茶幼い声とともに精一杯「ぶりっこ(<これまた死語)」して相手に呼びかけたのですが。

 残念ながらすでに電話は切れちゃってました…(号泣<なぜ泣く自分!)。
 おそらく実母の「娘に替わります」という一言で犯人側も警戒したのでございましょう。ま、考えてみりゃそれも当然つーたら当然なんですけんどもね…。

 それからしばらくの間、実母と叔母はこの話で大層盛り上がっておりました。曰く、
「いや〜、それにしても『あの』振り込め詐欺電話がついにここにもかかってくるとはね〜」
「それがさ、結構それらしいこと言うのよぉ! アンタも気をつけなさいよ! ちょっと油断したらすぐ引っかかるよ、あんなの」
「だけどりーみんがいてよかったじゃないの。あの子に替わるっつーたから相手もビビったんだよ。若いモン相手じゃとてもじゃないけどごまかしきれないとでも思ったんじゃないのぉ!?」
「そうそう! あんな甲斐性なしでゴクツブシの娘だけどさ、こーゆーときばかりは産んどいてよかった♪ って思うわぁvv(大きなお世話じゃ!!>実母)
 とか何とかかんとかあーだこーだ…。そして、そんなやり取りを逐一耳にしていた管理人は。

 あ〜あ…せっかく「退屈で平凡な日常」に変化をつけるべく、心ゆくまで遊んでやろうと思ったのにな〜。なして話し手が娘に替わった途端電話切りやがるんじゃいっ! そんなハンパな根性で犯罪になんざ手ェ染めるんじゃねぇぇぇぇぇ〜っ!!! ねぇぇぇ〜っ!! ねぇ〜っ! ねぇ〜っ…、と、青い空に向かってただひたすらエコーつきで叫んでいたのでございました…(いやだから、そーゆーモノで遊ぼうと思うこと自体がすでに間違ってるからっ!!>自分)。



 しかし今回管理人ちが無事だったのはただただ悪運が強かっただけという気も致します。皆様もこの手の詐欺にはどうかくれぐれもご用心下さいませ(<切実)。税務署が税金について何か言ってくる際には電話より書面で通知してくる方が一般的です(いやそりゃ、電話してくるケースが絶対ないわけじゃございやせんが<事実管理人ちにも一ぺんかかってきた)。もし税務署を名乗る電話がかかってきた場合には必ず自分で当該税務署の番号を調べ(決してテキが言ってきた番号にかけちゃダメ!)、折り返し電話を入れて内容を確認しましょう(何か今回はえらくマジメな終わり方じゃねーかよ熱でもあるのかオイ>自分)。



2006.12.04.(月)      どうもありがとうございました!

 気がつけばまたまた日記更新をサボってしまい、お詫びの言葉もない管理人でございますが。
 実は昨日、久方ぶりにオフ会なんぞに行ってまいりましたvv
 ふっふっふ〜♪ そうです! 過ぎ去りし2004.12.07.付の日記にも書いたあのオフ会がめでたく今年も開かれたのです!!
 去年はちょっと都合がつかずに欠席してしまったため参加するのは二年ぶり。つまり一昨年ご一緒して下さった方とさえお目にかかるのはまだ二度目ですし初対面の皆様方もたくさんおられましたし…はっきし言って前回同様、こんなワケわかんない年寄りが紛れ込むなんざ神をも恐れぬ暴挙に間違いないはずだったんですけんども。

 なのに皆様、今年もまた快く仲間に入れて下さいまして本当にどうもありがとうございました!
 何てったってゼロナイファン同士のめちゃ深いオタクトークに加えて恒例のDVD上映会、しかも幹事様方の手作りお菓子や未発表SSのお土産つきときたらもう、参加させていただいただけで感謝感激、寿命も延びるというものでございますv
 そして、最後の目玉が「009カルトクイズ」! いやオバサン、あんなに真剣になって問題用紙と取り組んだのなんざン十年前の期末テスト以来でしたわよ、ホント…。だけどこのクイズ、誕生編を始めとする連載初期の話に関する問題なら結構正解率高かったくせに、比較的新しいエピソードからの出題はほとんど全滅、手も足も出なかったつーのはどーゆーこっちゃ(そりゃオマエが年寄りだからに決まってる>自分)。

 何はともあれ管理人、またまた心ゆくまで命の洗濯、シミ抜き洗い張りアイロン柔軟剤つきのフルコースを堪能させていただきました。
 この素晴らしい集いを企画して下さった幹事様方、参加者の皆様方、そして今回もご一緒して下さったS様に心の底から厚く御礼申し上げます。



 さぁ、これで今年の心残りは何にもないぞぉ〜っ! 今日からはまた「フツーのオバサン」に戻り、あの楽しかった一時の記憶をエネルギー源に一気に年越し準備まっしぐらだぁぁぁぁぁ〜っ!!



2006.11.14.(火)      未知との遭遇

 ひえぇぇぇぇっっっ!!! はっと気がつきゃ二ヶ月近く日記を放っぽらかしてるじゃん、アタシ…。やーねー、オバサン一体何やってたのかしら。

 で、久々の日記で話題にするにはあまりにとーとつってーか、ワケわからんネタなのですが。

 …タヌキが出ました(<管理人茫然自失)。
 
 それも、ウチの真ん前にです…って、すみません。豊かな自然に囲まれた地方の里山などにお住まいの皆様方にとっては「何をタヌキの一つや二つ、別に珍しくも何ともないわぁぁぁっ!!」てなとこなんでしょうけれども。
 しかしながら、だだっ広い幹線道路を我が物顔に走り回る大小各種自動車の排気ガスにむせ返り、そこかしこに林立する高層ビルから放出されるエアコンの余熱で夏ならずともほとんど一年中ヒートアイランド現象真っ只中てな場所で暮らしてる東京二十三区民にとっちゃ、これぞまさしく大事件以外の何物でもございません。いやマジ、管理人ってばいー年こいたオバサンのくせして野生のタヌキを見たのなんざ初めてだったんだよぉぉぉっ…!

 おお、いけないいけない。こんなふうに絶叫する前にはやはり、詳しい状況説明をするべきでございましたね。
 …今日の夕方六時過ぎ、夜の散歩を終えた管理人と案内人が家に入ろうとしたら、いつも案内人を可愛がって下さる小学生のお姉ちゃまとそのお母様にばったりお会いしまして、そのままついつい話し込んじゃったんですわ。したらさらに案内人のお友達、プードルのMちゃんがママと一緒に通りがかり、しばらくの間人間四人と犬二匹、楽しく遊んでお喋りしていたのですが、そのとき突然!
「えっ!? 何あれっ!!!」
 そのうち一人の悲鳴にも似た叫びに驚いた残る三人がはっとその指差す方を振り返れば、何とまぎれもないおタヌキ様が一匹、全速力で駆けて来たかと思うやウチの前に広がる某お寺の裏庭に飛び込んで行ったではありませんか。それもかなり立派な体格と毛並みのれっきとした大人ダヌキ、我が家の門灯とそのすぐ脇に立っている街灯の明かりにはっきり照らされていた上、管理人以外の目撃者だって三人と二匹いたんだもん、見間違いなんてことは絶対にないっっっ!! …はずなんですけんども。
 しかし全員、どーも自分の見たものを信じられなかったらしく、しばらく無言のままで顔を見合わせているばかり。
 だってねぇ…タヌキだぞ、タヌキ。それもよりにもよってこんな東京のド真ん中にぃぃぃっ!?
 別に己が住所をネット上に公開するつもりなんざ毛頭ございませんが、管理人ちは「あの」東○ドームのご近所様、その気になりゃ自転車ででも、いえ歩いてだって行かれる距離にあります。ふつー、そんなところに野生タヌキがうろついているなんてまず考えられねーよなー…。

 もっとも最近じゃ「東京都内、それも銀座や渋谷といった繁華街にさえ野生のタヌキが住み着いてる」などというニュースがTVや新聞を賑わせておりますし、ウチの近隣区内での目撃情報もあるようですから、「都心のタヌキ」というのもさほど珍しいものではないのかもしれません。
 しかしこのあたり一帯は完全な住宅街、タヌキが残飯あされるような飲食店その他もほとんどないはずなんだけどなー。ああ、それなのにそれなのに、何がなじょして何故タヌキ。それも栄養状態のかなりよさそうな…とくれば、管理人並びにMちゃんママや小学生のお姉ちゃま、そしてそのお母様が茫然自失してしまったのも仕方ないことではないでしょうか。

 …とはいえ落ち着いてよく考えてみりゃウチの近所、確かに飲食店その他は少ないがその代わり結構お寺が多くて、それらの広い敷地内には緑もかなり残ってるしなー。だったら当然、ネズミその他の小動物や小鳥、各種昆虫なんかも意外とたくさん生息しているはずで…そーいやウチの塀だの家の壁だのにはしょっちゅうヤモリ様だのナメクジ様だのが這いずり回っておられるし、アオダイショウ様が庭にお出ましあそばしたこともあったな確か。そうそう、庭といや柿の木も一本あって、季節柄たわわに実った実が今まさに食べ頃、おカラス様やヒヨドリ様、キジバトスズメシジュウカラ様方といったお歴々のレストラン状態になってるんだっけ…とくりゃ案外、この近所にお住まいのおタヌキ様の方が、繁華街で人間の残飯あさっている方々よりもずっと健康的な生活を送れるのかもしれない…。

 それにしてもまさか自分ちの真ん前でタヌキに遭遇するとは…。おまけについ先週TVで「平○狸合戦ぽんぽこ」観たばっかのこんなときになんてあまりにタイミング良過ぎでないかい? もしかしたら近いうちにこの近所でもあの「化学(ばけがく)オールスターズ」による妖怪大集合、じゃなかった百鬼夜行絵巻が生で見られるかもしれん(いや、それだけは絶対にないからっ!!>自分)。



 …やれやれ、久しぶりの日記だってのに相変わらずバカ丸出ちでちねぇ、ウチの飼い主は。タヌキタヌキって、うちのご近所にタヌキしゃんが棲んでたらしょんなにおかちいでちか? ボクとMちゃんは「ちょっと変わった毛並みのお友達が通りまちたね」って平然とちてたのに。…ったくいー年こいた人間のくせして、ちょっとはボクたちを見習ってちょうだいよっ!! でもまぁ、ウチのオバサンのバカは不治の病でちからこの際どーでもいっか。
 しょれよりあのタヌキしゃん、になったら一体どうしゅるのかなぁ。おんもはどんどん寒くなるち、食べ物だってなくなっちゃうだろうち…。
 タヌキしゃぁ〜ん、冬の暮らしが辛くなったら、遠慮なくボクのところに来てちょうだいでち〜! ドッグフードとお水でよければいつでもご馳走しまちからね〜っ!!(<飼い主の目を盗み、タヌキが消えたお寺の裏庭に向かって懸命に呼びかける案内人)



2006.09.20.(水)      待てば海路の日和あり

 昨日はアルベルト様のお誕生日でした。
 アルベルト様〜vv 一日遅れになってしまいましたがお誕生日おめでとうございますぅぅぅ〜っ!!
 管理人の棲む東京においてはまだ夏の名残がちびっと尾を引いてるみたいで結構気温も高めだったりするものの、これから秋が深まるに連れて清涼かつ澄んだ空気が徐々に地上を覆っていくことでしょう。まさに、銀と青の麗しき死神様にふさわしい季節でございます!

 …と言いつつ何でお祝い日記が一日遅れになっちゃったかつーと、カレンダーの日付を一日間違えていたんですねー、これが。こっ恥ずかしいことに某サイト様の昨日付の日記に「アルベルトのお誕生日」とあったのを見て初めて己れのカン違いに気づいたという…マジ、アル様にマシンガンで撃ち殺されても仕方ないくらいモーロクが進んだ管理人であったり致します(そーいや今年の敬老の日はアル様のお誕生日前日だったな<だから、いーからっ)。

 そんな管理人ではありますが、本日久しぶりにSSの方も更新致しました。多分もうほとんどの皆様方は覚えておられないかと存じますが、遠い昔の7月14日、開設記念とか何とか言いたれていたくせして滅茶苦茶暗い「藤蔭先生主演オリジナル」の続きです。
 ちなみにこっちがこんなにも遅れたのは決してカン違いでもモーロクでもなく、ただ純粋に「書けなかったから」。いえ、今年の夏あたりから管理人、どーも「お話書きの神様」に見放されちゃったみたいで、いくらPCに向かってもちーとも文章が書けなくなっちゃったんですね。
 プロットはできてる。登場人物の具体的な行動や台詞も結構頭に浮かんでくる。なのにいざ書こうとすると全然指が動かない。これは字書きにとっちゃかなり苦しい状況ですわな。…そりゃね、一年365日のうちにはそーゆーこともありますさ。特に、今日は丸一日ヒマだから思う存分SSが書けるぞ〜なんて日に限って全然書けなくて、なし崩し的にネットサーフィンやらゲームに逃避、はっと気がつきゃすでに今日が終わってんじゃん、何なんだぁ〜っ!! なんてのは管理人にとっちゃしょっちゅうです。でもって、仕事やら用事やらが立て込んでてPC開く時間なんて一分一秒たりともありゃせんわ、えーいくそっ…てな日にやたらとアイディアだの文章だのが浮かんでくるんですよねぇ…困ったもんだ(<笑)。

 普通、この不調と好調の波というヤツ、大抵数日から一週間の周期でかわりばんこに訪れてくるはずなのですが、今回ばかりは約一か月ほどずぅぅぅぅ〜っと書けない状況が続いてたからたまりませんわ。いかにいーかげんでぐーたらな管理人でもさすがに悩んだり焦ったりし始め、挙句の果てにはあああ〜一体いつまで書けないんだろもしこんな状態がいつまでも続いたらサイトが開店休業状態になっちゃうよいやそれどころか最悪の場合は閉鎖も考えなきゃいけないかも…てな具合にかなり煮詰まっておりました。
 しかし管理人には昔からある性癖がありまして、それすなわち「悩みや焦りが極限までくるとスポンと底が抜ける」というアレでございます。
 で、今回も見事底が抜けたオバサン、無事「放っとけ」という結論にたどり着いたのでした(まさにゴクツブシかつ人間のクズの面目躍如だな、オイ>自分)。

 かくて今度は積極的に書きかけの話を放ったらかして一か月(<コラ!)、したらば先週半ばあたりからようやく神様が再臨されたようではございませんか。管理人にとっちゃそれこそ「来た来た来た来たぁ〜っ、ふんっっっ!!(<ハナ息)」てなもの、さんざん詰まってた中盤のヤマ場も勢いのみで強行突破、ようやくサイトUPにまでたどり着いたというわけなのでした。

 しかしまぁ、「待てば海路の日和あり」たぁよく言ったもんだわ。お腹が空けば帰ってくるのは遊びに出て行った子供さんとにゃんこちゃんくらいかと思っていたら、神様も同じだったんですねぇ…vv
  ↑
 ちょっと待ちなさいよ!! それじゃアンタが話放ったらかしてた間、二か月以上も呑んだくれさせられた私はどーなるのっ! 人の苦労も知らないでこれ以上アホなことヌカすようなら、速攻で式神と疫病神と貧乏神の三点セット送りつけてやるからねっ!!!(<ようやく飲酒場面から解放されたものの、激しい二日酔いのおかげで不機嫌最高潮の藤蔭医師)



 ままま、待って! 待って待って、聖ママ〜っ!
 お怒りはごもっともでちが、いかにバカでアホで脳天気で無責任なオバサンとはいえ、現実世界のボクにとってはたった一人の飼い主なんでち〜(TT)。もちもあのパッパラパー…じゃなかった、オバサンがいなくなっちゃったらボクはしょのまま路頭に迷うちかありまちぇん。現実世界にはBGのお父ちゃんも聖ママもいないんでち。だからどうか…どうかボクに免じてぇぇぇ〜!
 …しょのかわり、聖ママに代わってボクが力の限り「天誅」を下しまちからっ! …ね、聖ママ、どこがいいでちか? 指? 鼻? しょれとも派手に頚動脈でも一発いきまちか…?
(<悪魔の囁きとともに藤蔭医師にすり寄る案内人。そしてすぐさま何事かを耳打ちされてそのままとてとてと退場した少しあと、周囲に響き渡ったのは管理人の断末魔の絶叫!! …しかし、案内人が藤蔭医師に何を耳打ちされたのかは現時点ではいまだ謎のままである)



2006.09.05.(火)      刹那の盲点! 案内人危機一髪!!

 …とまぁ、何か○曜ワイド劇場みたいなタイトルになっちまったが、実は8/30〜31と、またまた恒例の「山梨墓参りツアーオプション犬つきプランPART4」に行ってきだけだったりする。
 いや、何せ四回目ともなりゃこっちもすっかり慣れちゃってさー。久々の長距離運転にびびりまくろーが往路途中のS.A.でメシ食ったあと缶コーヒー片手に半分居眠り状態で中央道を爆走しよーがお参りの際案内人がしっかり父と叔父のお墓にマーキングしやがろーが無事帰ってこられさえすりゃそんでいーじゃんよ、ね〜♪てなもんで(<コラコラコラコラァァァッ!!)。

 しかし「一寸先は真っ暗闇」「天災は忘れた頃にやってくる」。ツアーのメインイベントである墓参も無事終了し、あとは遊んで帰るだけ〜という二日目になって、思いがけない災難が管理人家族を、いや案内人を襲ったのであった…。

 その日は軽井沢の某レストランでお昼にするつもりだったのだが、少々早めに到着してしまったためその店からはちょっと離れた駐車場に車を入れてしばらく旧軽あたりを散策。やがて頃合いを見計らっていよいよ件のレストランに出発しようとしたとき、コトは起きた。
 一台あたりのスペースが少々狭かったこととて、注意深くゆっくりと車を発進させる管理人。と同時に車内に響きわたる実母の悲鳴!!
「きゃああぁっ!! パピがっ! パピがぁ〜っ!!」
「何っ!?」
 慌ててブレーキを踏み、背後を振り返ってみれば何と、リアシートで実母の膝にちんまり乗っかってたはずの案内人がシートとドアの隙間に落っこちかけているではないか。
「どっ、どうしたのっ!?」
 たちまち管理人もまっつぁおになったものの、実母の「もう平気」という返事に再びおっかなびっくりブレーキを弛めてみれば。
「きゃっ、まだダメ!! パピの首が絞まっちゃうぅぅっ…って、あ、もう大丈夫。今度こそ本当に大丈夫!」
 …って一体ダメなのか大丈夫なのかどっちなんだいはっきりせんかババァ!!! ついにブチキレて車を停め、外に出た管理人の視界に飛び込んできたものは、端からおよそ三分の一ほどのあたりで引きちぎられ、地面に転がっている案内人のリードだった…。と、いうことは。
 おそらく案内人の首につけていたリードが外にはみ出していたのに気づかずドアを閉めちゃって、しかもさらに不運なことにはその端が何かに引っかかっちまったのだろう。結果、車を動かした途端に案内人はリードに引っ張られて首吊り状態、慌てた実母がリードをつかんでブチ切った…ってかぁっ!? ちょっと待てそれって一つ間違えれば大惨事になるとこだったじゃないかぁぁぁっ!!

 幸い案内人は完全無事だったものの、今これを書いている最中も背筋どころか体中が凍りつく。駐車場から出るときだったからまだしも一般道に出たあとだったりしたらまず案内人の命はなかっただろう。しかも原因は明らかな人間側の過失、飼い主の資格を剥奪されても文句は言えない究極のミスである。案内人が九死に一生を得たのはただただコイツの悪運の強さご先祖様のご加護以外の何物でもない…と、しばし管理人と実母は己が不注意を海よりも深く反省し、手を合わせて神仏に感謝するばかりだった。

 …だがしかし。

 いくら飼い犬の命が危なかったからって、幅1.5センチ厚さ3ミリの本皮製リードを素手でぶち切りますか、お母様…(いやしかしアレは実母がと言うより車が引きちぎったようなものだしそれにリードも結構古くてかなりくたびれてたし…<ンなこたいーからオマエはそのまま謙虚に反省してろ)。

 それでもとにかく何事もなくてよかったと気を取り直した管理人一行は予定どおり昼食を済ませ、案内人の新しいリードやらお土産などを買い込んで、今度は関越道から東京へと向かったのだが。

 気の毒なことに、案内人の災難はこれで終わったわけではなかったのである…。



 それは東京も大分近くなってきた頃、最後の休憩を取ったS.A.で起こった。
 馴染みの中央道と違って滅多に通らぬ関越道のこととて初めて入った場所だったけれど、広々とした敷地内にはレストランや土産物店がよりどりみどりだし設備もすごくきれいvv 「うわ、こりゃいいとこ見つけたな〜♪」と早速車を降りた管理人は実母と別れ、案内人につき合ってそのへんの植え込みだの草むらだのをぶらぶら歩き回っていた。

 と…。

 何の気なしに周囲を見回した瞬間とんでもないモノ発見! 何とそこからわずか10メートルも離れていない場所で、放し飼いのわんこが一匹、幼稚園児くらいの女の子二、三人と遊んでいるではないか!
 雑種と思しきその子はきゃぁきゃぁはしゃぎまわるガキどもにも嫌な顔一つせず、おとなしく相手をしてやっていた。きっと気性の穏やかな優しいわんわんなのだろう。しかしその体格はどー見ても立派な中型犬、縦横ともに案内人の倍はありそうな上に「放し飼い」とくりゃやっぱヤベぇよな…とひっそりその場を離れようとした管理人だったのだが…。

「あ!! 小さなわんちゃんがいる!」

 一瞬早く案内人を見つけたガキどもが今度はこっちへ駆けてくる。しかもご丁寧に最後の一人が「Dちゃんもおいで!」なんて、わんわんにまで声をかけてくれやがったからたまらない。
(くぉらこのクソガキどもってば一体何考えてんだよ! いくらおとなしいわんこ同士だからって絶対ケンカにならないなんて保証はねぇんだぞっ。万が一ここで取っ組み合いにでもなってみろ、犬二匹に加えててめぇらまで守るなんて芸当、おばちゃん一人じゃできっこねーだろわかっとんのかぁぁぁ〜っ!!)
 危うく本当にこう叫びそうになった管理人、しかしガキどもは至極無邪気(=無神経に二匹の犬と戯れ、こちらにも話しかけてくる。
「ねぇねぇ、わんちゃんの名前何ていうの?」
「男の子? 女の子?」
「何歳?」
 作り笑いでそれに応える「おばちゃん」の心臓があわや心筋梗塞一歩手前までイッちゃってたことなんざヤツらは一生気づくまい…。
 それでももしこの子がコイツらの飼い犬ならば近くにリード持った親がいるかもしれないと、藁にもすがる思いで「この子、おねぇちゃんたちのわんわん?」と訊いても、返ってきたのは「違うよ」という無情な一言だけ(涙)。

「この子ねぇ、あのお店のわんちゃんなの」
「Dちゃんっていうんだって」
「お店のおじちゃんが教えてくれたんだよ」
 そーかいそーかい。しかしどこの店のオッサンだか知らねーがガキに飼い犬の名前教えてるヒマがあったら当のワン公つないでくれよ、頼むからっ。…だけどあれ? 落ち着いてよく見りゃ意外と仲良くしてるじゃん、この二匹。
 わんこ仲間の作法どおりにお鼻をくんくん、お尻をくんくん。別に唸り声を上げるわけでも歯をむき出すわけでもなくあくまで友好的なその態度に管理人もほっと一息、その場にしゃがみこんでガキどもと一緒にDちゃんと案内人を代わる代わるなでてやったりなんかする。そうしてみればやはりDちゃんは大層おとなしくてよい子、さすがS.A.の売店で飼われているわんこは違うわい。

 しかし、悲劇は突然やってきた。

 安堵のあまりふと管理人の緊張が弛んだ瞬間、不意に両前脚を浮かしたDちゃんがこともあろうに案内人の下半身にしっかと抱きついてしまったのである。そう、それは言うまでもなくマウンティングポーズ、わんこにとっては正真正銘「アレ」を意味するあの行為っ!

「ひえぇぇぇっ!!」
 刹那、加速装置顔負けの素早さで案内人を抱き上げた管理人が脱兎のごとく逃亡したのは言うまでもない。もうガキどもにもDちゃんにも構ってられっか大体こんなカッコ見られて「何やってんの?」とでも訊かれたひにゃどー答えろっつーんだよ幼稚園児相手にっ!!
 ああ脳裏に蘇る三年前の悪夢(<03.09.26.付日記参照)、だけど水も滴る三歳の美青年盛りだったあの頃と違って今のコイツってばもう六歳、人間だったら四十代前半で管理人の年齢さえ追い越してること間違いなしの立派な中年オジンだぞっ…!
 あまりと言えばあまりの成り行きに錯乱しまくってワケわからんことを考えつつ必死に逃げる管理人(と案内人)、しかし困ったことに放し飼いのDちゃんは、行けども行けども懸命に後を追いかけてくる。傍から見てりゃ涙が出るほど健気で純情一途な姿だが、当事者にしてみればそれどころじゃ…いやそれ以前の大問題としてっ!!

「ごめんねDちゃんっ!! ウチの子男の子なんだよぉぉぉ〜っ!!」

 かくて案内人を抱えた管理人は以後十五分間、Dちゃんにぺこぺこ頭を下げて詫びの言葉を絶叫しながらS.A.中を逃げ惑う羽目になったのであった…。










 …案内人様。
 あの駐車場でお前に怖い思いをさせたのはひとえにママの不注意でした。本当に…ごめんなさい。
 もう二度とあんな目には遭わせません。これからはもっともっと、ずっとずっと気をつけますからどうかこのバカな飼い主を許して下さい。



 だけど。


 ママは神様じゃないから。
 どんなに頑張っても、いくら努力してもできないことがやっぱりあるから。





 いい年こいたオヤジのくせして若い男に言い寄られるってぇのだけは勘弁してくれ頼むから(慟哭)。



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